F1チームやドライバーたちは7月の2020年シーズン開幕に向けて本格的な準備を開始しているようだ。
メルセデスではルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが来週イギリスのシルバーストン・サーキットで2018年型マシンを使用して7月にレッドブルリンクで開催される今年最初のレースに向けて“実践的手順”の確認を行う予定となっている。
また、2年目のF1シーズンを迎えるマクラーレンのランド・ノリスは、レース勘を取り戻すためにかつて所属していたカーリンのF3マシンを使ってのテスト走行をすでに行っている。
「また荷重に身体を慣らすためにカートでも何度か走ることにしているんだ」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語った20歳の現役最年少ドライバーは次のように付け加えた。
「またレーシングカーに乗り込むのはいい気分だよ」
さらに、F1チームの中にはリザーブドライバーの確保に努めているところもあるようだ。
これはF1最高責任者のチェイス・キャリーが今後チーム関係者の中に新型コロナウイルス感染者が出たとしてもレースを中止することはないと明言したことによるものだ。もちろん、その関係者の中にはドライバーも含まれるため、最悪の場合に備えてチームでは控えドライバーをきちんと確保しておく必要があるわけだ。
ドイツのテレビ局『n-tv』から、誰がマックス・フェルスタッペンの控えドライバーになるのかと質問されたレッドブル首脳のヘルムート・マルコは笑いながら次のように答えている。
「フェルスタッペンに代役などいないよ!」
「だが、我々にはブラジル人の(セルジオ)セッテ・カマラがいるし、彼を両方のチーム(レッドブルとアルファタウリ)でリザーブドライバーとして使うことができるだろう」
また、伝えられるところによれば、メルセデスの契約下にあるストフェル・バンドーンとエステバン・グティエレスはもちろんメルセデスのリザーブを務めるとともに、レーシングポイントや来季からメルセデスのエンジンカスタマーとなるマクラーレンのリザーブとしても登録されることになるという。