メルセデスF1チームのCEOを務めるトト・ヴォルフが、自分の将来について非常に慎重に考えているところだと語った。
2014年から2019年までチーム代表としてメルセデスを6年連続のチャンピオンに導いたヴォルフだが、最近はレーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールと手を組んでメルセデスF1チームを買収するのではないかとのうわさがささやかれている。
カナダの大富豪であるストロールはアストンマーティンを買収しており、2021年にはレーシングポイントがアストンマーティンと名前を変える予定になっている。
ヴォルフはメルセデスF1チームの共同オーナーでありながら個人的にアストンマーティンの株式も取得したことが明らかとなっており、ストロールと一緒に何かをするつもりなのではないかとのうわさがたつのも当然といえば当然のことだろう。
そして、最近のうわさではストロールとヴォルフがアストンマーティン株式と交換する形でメルセデスF1チームを取得しようとメルセデスの親会社であるダイムラーと交渉しているのではないかと言われている。
こうしたうわさについて質問されたヴォルフは次のように語った。
「アストンマーティン関係以上の見出しはないだろう。それは確かだ。いろいろ波風も立つしね」
「だが、私は(メルセデスの)チーム代表だし株主でもある。私はここに留まろうという誠意を持っているよ」
しかし、そう語った一方でヴォルフは次のように続けている。
「私は、最初にやったことと同じだけのものをチームに提供できないかもしれないということを理解することなく、偉大なチーム代表から優秀なチーム代表に転じてしまうのはいやなんだ」
「私のやることが少なくなる時がくるだろう。そして私はそういう瞬間よりも先に進んでいたいと思っている。今私が非常に注意深く考えているのはそのことだよ」