「現在のF1はスポーツと言うよりもショーに近いものだ」
そう語ったのはロシアのドライバー育成プログラムとして知られるSMPレーシングのジュニアプログラムディレクターを務めるピョートル・アレシンだ。
SMP銀行の責任者であり、ロシア有数の新興実業家として知られるボリス・ロテンベルグが率いるSMPレーシングは現在さまざまなモータースポーツにロシア人ドライバーを送り込んでいる。2018年にウィリアムズのドライバーを務めたセルゲイ・シロトキンもそのひとりだ。
アレシンは母国ロシアの『Sportbox(スポルトボックス)』に次のように語った。
「私は現在のF1の大ファンではないよ」
「個人的意見だが、これは最も小さなスポーツ構成要素が集まったシリーズだ。ショーに近いものだよ」
「確かに、ほとんどのドライバーたちは非常にレベルが高い。しかしチームが持つリソースが非常に異なることにより、戦いの結果がどうなるのかは語る必要もないことだ」
「真剣な戦いが見られるとすればそれは同じチーム内でのものしかない。例えば、カルロス・サインツ(現マクラーレン)がフェラーリで自分の力を証明することができるかというようなことは非常に興味深いものになるだろうね」
「全体的な結果に関しては、大きな変化が見られるとは思っていないよ」
近年SMPレーシングからル・マン24時間レースなどに参戦しているミカイル・アレシンの父親でもあるピョートル・アレシンはそう語ると次のように付け加えた。
「私は標準的なクルマが導入されるようF1がルールを根本的に変えるのを待っているんだ」