NEXT...F1開催スケジュール

7月のシーズン開幕に向けフェラーリがF1エンジン出力を大幅アップとの報道

2020年05月27日(水)17:09 pm

7月初旬にオーストリアのレッドブルリンクで2020年F1シーズンがスタートする可能性が高くなっているが、フェラーリはそこに出力を大幅に改善したF1エンジンを持ち込む準備を進めているようだ。

新型コロナウイルスの世界的大流行により今年のF1開幕戦オーストラリアGPが土壇場で延期決定されるという事態を迎えたが、その時点では大方のF1関係者が今年のフェラーリF1マシンのパフォーマンスにはそれほど期待できないのではないかと考えていた。

2019年にフェラーリのエンジンに関する疑惑が生じたものの、これに関しては統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とフェラーリが秘密の合意を交わすというスキャンダルとも言うべき事態が発生していた。

ともあれ、フェラーリでは疑惑を抱かれた技術をそのエンジンから取り除いたものと考えられており、実際のところ2月に行われたプレシーズンテストではライバルたちとの比較において昨年までの優位性を示すことはできずにいた。

だが、新型コロナウイルス危機により閉鎖状態に置かれていたフェラーリのファクトリーが先週の木曜日(21日)に再び稼働を開始したことが明らかとなった。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』はこれに関して次のように報じている。

「フェラーリはエンジンの改善に向けて1日に3シフトを組んで取り組んでいる」

「最新バージョンのエンジンがすでにオーストリアでデビューできるようであれば、それはかなりのアドバンテージになるだろう。理論上は、今後数週間かけて行われる開発によりおよそ20馬力の改善を実現できるはずだ」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、それだけの出力向上を実現できる秘密は、「燃料と酸素の混合」をよりよく最適化できる「新たなシリンダーヘッド」にあるとしている。

伝えられるところによれば、フェラーリではこれ以外にもソフトウエアの変更を行うとともに、ノーズや空気取り入れ口をこれまでよりも細くするなど空力面での改善も行う計画だという。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック