元フェラーリドライバーのフェリペ・マッサが、かつてチームメートだったミハエル・シューマッハに関する「情報」を漏らすことはできないと語った。
F1史上最多記録である7回のF1ドライバーズタイトル獲得を達成したシューマッハだが、2013年末に起きたスキー事故で脳に損傷を負い、その後はスイスの自宅でリハビリテーションが続けられている。
しかし、現在シューマッハがどういう状態にあるのかに関しては家族によって極秘状態とされており、具体的な情報は一切出てきていない。
実際のところ、スイスの自宅でシューマッハを見舞うことを許された者もごくわずかしかいないが、2006年にフェラーリでチームメートを務めていたマッサもそのうちのひとりだ。
母国ブラジルのテレビ局『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』の番組に出演したマッサはシューマッハに関する質問を受けると次のように答えた。
「僕は彼がどういう状態なのかを知っているよ。僕は情報を得ている。彼と僕の関係はずっと親密だったからね」
「彼の奥さんのコリーナはあまりレースには来なかったから、それほど親しくはないんだ」
「でも、このことに関して肝心なことは、彼が容易な状況にはないということを僕たちが知っているということだと思う。彼は困難な段階にある。だけど僕たちには彼とその家族を尊重する必要があるんだ」
「彼らはどのような情報も漏らしたいとは思っていない。だから僕にそれができるわけはないだろう?」
「僕は彼が良くなってまたサーキットに姿を見せてくれることを夢見ているし、毎日そう祈っているよ。とりわけ、今は彼の息子がレースをしているだけにね」
2017年シーズンを最後にF1を去り、現在はフォーミュラEに参戦している39歳のマッサはそう語ると次のように付け加えた。
「だから、いつかそういう日がくるよう祈っているよ」