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F1オーストリアGPの開催可否は来週末までに判明か

2020年05月22日(金)19:40 pm

7月に2020年のF1が開幕できるかどうか、来週末までにはそれがはっきりするかもしれない。

現在、レッドブルが所有するオーストリアのレッドブルリンクにおいて7月初旬に2週連続で無観客レースを開催する計画が進められており、すでにその詳細な実施計画がオーストリア政府に提出されている。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコは、母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に次のように語った。

「調整が加えられる可能性もあるが、5月末までに政府からその答えが出されるはずだ」

マルコは、政府が新型コロナウイルス対策に関して何か調整が必要だと判断したとしても、7月初旬のレース開催に向けて6月中に準備を整えることは十分に可能だと付け加えている。

伝えられるところによれば、F1では7月から12月にかけて最大19レースの開催を目指しているという。

マルコは次のように続けた。

「オーストリアで計画通りに開幕2戦が開催できるならば、10戦から15戦ほどは実施できると思っている」

「それならF1世界選手権成立には十分だ。しかし、そのためには関係者全員がかなり柔軟性を持つことが求められるだろう」

マルコは、現在計画が進められているレースのうちいくつかは新型コロナウイルス問題により開催が許可されない可能性も高く、F1が目指している19戦の実現は難しいだろうと説明している。

マルコがそのひとつだと考えているのは、2020年のオリジナルF1カレンダーでは10月25日に決勝開催が予定されているアメリカGPだ。

アメリカGPの舞台となるオースティンの衛生当局責任者であるマーク・エスコット博士は地元紙『Austin American Statesman(オースティン・アメリカン・ステーツマン)』に対し、F1のような「大型イベント」に関して検討するのは「最後の最後だ」と語り、次のように続けた。

「12月末までを見通しても、現段階では大型イベントを開催するのに十分なほどリスクを減らすことができると示す兆候は何もない」

しかし、マルコは世界が再び動き始めるべき時がすでに来ていると考えている。

「状況は段階的に改善しつつあるし、シーズン最初のころに近づきつつある」

そう語ったマルコは次のように付け加えた。

「安全と健康が何よりも大切だ。しかし、通常の生活に戻り、観客の前でスポーツを行う時が来たと私は信じている」

マルコはさらに、新型コロナウイルスによるダメージでF1が破綻するようなことはないはずだと次のように主張している。

「F1は生き残るよ。人々はスポーツを切望している。彼らは楽しみたいんだ。彼らにはF1レースが提供することができるスリルが必要なんだ」

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