ダニエル・リカルドが今季限りでルノーを離れることが明らかとなったことを受けて、その後任として2005年と2006年にルノーでF1チャンピオンとなったフェルナンド・アロンソが2021年に古巣チームでF1復帰するのではないかとのうわさが強くささやかれるようになっている。
だが、アロンソのF1復帰には疑問符を付ける者も少なくない。
例えば、2019年のデイトナ24時間レースで小林可夢偉らと共にアロンソのチームメートを務めたオランダ人ドライバーのレンガー・ヴァン・デル・ザンデもそのひとりだ。
「もちろん、ルノーでの復帰というのは物語としてはすごくいいよ」
母国オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にそう語ったヴァン・デル・ザンデは次のように続けた。
「だけど、僕はルノーが来年F1チャンピオンになるとは思わないよ」
「そして、もしアロンソがどこかでドライブするのであれば、それは勝てるチームであるべきだ」
「もし彼が復帰すれば、彼は自分自身を証明するために懸命にレースをすることになるだろう。だけど、彼はデイトナやインディやダカールといったほかのことをやるためにF1を離れていたし、今復帰するにしても選択肢は多くはないだろう」
「多分、すごくいいオファーがあれば彼はそうするだろう。だけど、僕は本当にそうなるとは思っていないよ」
「みんながそうなって欲しいと思っているのは分かるよ。でも、ミハエル・シューマッハに何が起きたかを考えてごらんよ。彼は間違いなく最強だった。だけど、復帰してからはそうではなかった」
そう語った34歳のヴァン・デル・ザンデは次のように付け加えている。
「僕はアロンソが復帰すれば勝利ではなく敗北を手にすることになると思うよ」