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まだF1がスタートできると決まったわけではないとFIA会長

2020年05月20日(水)19:45 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、まだ2020年のF1シーズン開始が正式に決まっているわけではないと語った。

最近の報道によれば、オーストラリアのレッドブルリンクで7月初旬に2週連続で無観客レースを開催する計画が進められており、その実現の可能性はかなり高いと考えられているようだ。

しかし、実際のところ、レース主催者であるレッドブルがオーストリア政府に対してレース開催計画を提出しているものの、まだ政府からの回答を待っている段階に過ぎない。

こうした中、トッドFIA会長はイタリアの『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に次のように語った。

「現時点では、7月初旬にヨーロッパで世界選手権をスタートしようと考えている。だが、まだ正式には何も決まっていない」

「我々はパンデミックの進展状況を分析する必要があり、政府の見解に従うしかない。我々の判断も政府の方策の影響を受けることになるだろう」

「こうした状況を鑑みれば、我々も柔軟である必要がある。我々の望みは可能な限りすぐに始めることだ。だがほかのスポーツ同様、全員の安全を優先する全く新しい条件のもとで行われることになるのは確かだ」

現時点では、まずオーストリアにおいて2週連続で無観客レースを行い、その次にイギリスのシルバーストン・サーキットでも同じ形でレースを行うことが計画されている。

しかし、イギリス政府は海外から入国する者に対し14日間の隔離期間を設けることを義務づけており、それが大きなネックとなるのは間違いない。

F1のスポークスマンは次のように語っている。

「もし一流のスポーツがすべてテレビで復活するとすれば、適用除外も与えられるべきだよ」

「14日の隔離が義務づけられれば今年イギリスGPを行うのは不可能だ。加えて言えば、それはF1やサプライチェーンに関連する何万人もの仕事に重大な影響を及ぼすことになる」

一方、本来は2020年のF1カレンダーには載っていなかったドイツのホッケンハイムも無観客レースの実施には前向きだと伝えられている。

「我々は1レースもしくは2レースを開催したいと思っている。4レースでもいいくらいだ」

あるホッケンハイムの関係者はドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ると次のように付け加えた。

「今年レースを開催できるかできないかはともかく、ここ数年我々が大きな売り上げを達成できていなかったにもかかわらずF1が連絡をくれたことを誇りに思っているよ」

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