かつてベネトンとルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、フェラーリがカルロス・サインツ(現マクラーレン)を選択したのはナンバー2ドライバーとして処遇するつもりだからだと語った。
「私にはどういう状況なのかははっきりとしているよ」
母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったブリアトーレは次のように続けた。
「フェラーリは完全にシャルル・ルクレールだけに集中しているよ」
「シャルルも自分が非常に特別なレーシングドライバーであることをはっきりと示して見せた」
「私に言わせれば、勝利するためのレシピに必要なのは、タイトルを狙うドライバーを持つことと、そのライバルたちから多くのポイントを奪うことができるドライバーを持つことだ」
「あれほど速い男がフェラーリに加わったとき、セバスチャン・ベッテルも苦しむしかなかった」
「ルイス・ハミルトンがマクラーレンで(2007年に)やって見せたように、ルクレールはフェラーリを驚かせた。だが、ひとつのレーシングチームに2人の同等のドライバーを抱えてしまえば、貴重なポイントをお互いに奪い合うことになってしまうんだ」
そう語ったブリアトーレだが、フェラーリが2021年にサインツをナンバー2として処遇するつもりなのは明らかだとしても、サインツも優れたドライバーであることは確かだと次のように付け加えている。
「彼は優秀なドライバーだし、2019年シーズンは非常によかった。とりわけ、彼がドライブしていたクルマがどういうものだったのかを考えればね」