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「ベッテルの存在を無視することはできない」とメルセデスのボス

2020年05月18日(月)18:34 pm

メルセデスF1チームCEOのトト・ヴォルフが、フェラーリを離脱することが決まったセバスチャン・ベッテルを獲得すればメルセデスにとってのよい宣伝効果が期待できるだろうと認めた。

2020年シーズンをもってフェラーリを離れることになる32歳のベッテルだが、多くのF1関係者が中団グループに属するチームへの移籍は望んでいないだろうと考えている。

実際のところ、うわさに上っていたマクラーレンはすでにダニエル・リカルドの獲得を決定。そのリカルドが抜けたルノーはフェルナンド・アロンソを復帰させるのではないかとのうわさもささやかれている。

となれば、ベッテルが2021年以降もF1にとどまる条件はメルセデス加入以外にはなさそうだ。

だが、ヴォルフは母国オーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語った。

「彼にとってはまだいくつか面白そうな場所があるよ」

「しかし、やめるのか、あるいはほかのチームに行くのかは彼自身が決めることだ。全てはセバスチャンの手の内にあるんだ」

「もちろん、ドイツのF1マシンにドイツ人ドライバーが乗るのはマーケティング的にはいいストーリーになる。我々は成功することだけに焦点を合わせている」

「セバスチャンが本当に優秀であることは確かだ」

ヴォルフはさらに『Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ゾンタクスツァイトゥング)』に対し、ベッテルがフェラーリと決別することで「ある時代が終わりを告げることになるのは残念だ」と語り、次のように続けた。

「F1において彼の言葉には重みがある。さらに、彼はここ数年の間にやってきた若い世代とはちょっとばかり対照的だ」

「突然市場に出てきた4回F1チャンピオンになった者を無視できるチームなどないよ」

そう語ったヴォルフだが、ベッテルのフェラーリ離脱に続き、ダニエル・リカルド(ルノー)のマクラーレン移籍、カルロス・サインツ(マクラーレン)のフェラーリ移籍が立て続けに発表された先週に言及しながら、メルセデスとしては2021年のドライバーラインアップを性急に決めるつもりはないと次のように続けた。

「我々自身をこういう状況に起きたいとは思っていないよ」

「来年、自分たちのドライバーが我々に対抗するために使うことができると知った上で改善や開発にどのように取り組んでいけばいいだろうか? 我々としては同じような状況に自分たちを置きたいとは思わない」

しかし、現在メルセデスに所属している現F1チャンピオンのルイス・ハミルトンも、そのチームメートのバルテリ・ボッタスも、いずれも現在の契約は2020年までとなっている。

ヴォルフは2021年に向けたドライバー問題に関して、現在はウィリアムズのドライバーを務めているメルセデス所属のジョージ・ラッセルの名前にも言及しながら次のように語った。

「だから、我々としてはジョージ・ラッセルをどうするかを考えることになるし、それからベッテルのシナリオもある。しかし、現時点ではそれが最優先課題ではないんだ。まずは現在の自分たちのチームに集中したいと思っているからね」

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