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ベッテルの後任として2021年にフェラーリのシートを獲得するのは誰?

2020年05月13日(水)19:49 pm

12日(火)に今年いっぱいでセバスチャン・ベッテルがフェラーリを離脱することが明らかになったばかりだが、すでに2021年に誰がシャルル・ルクレールのチームメートとして赤いマシンに乗ることになるのかという話題が熱を帯びてきている。

現在、可能性が高いと考えられているのは、カルロス・サインツ(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)だろう。さらにアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)やバルテリ・ボッタス(メルセデス)らにもわずかながら可能性があるのではないかとも言われている。

■リカルドじゃない気がするとフェルスタッペン

誰が来季フェラーリのもうひとつのシートに座ることになると思うかと尋ねられたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは微笑みを浮かべながら「間違いなく僕じゃないよ」と答えると、かつてのチームメートであるイタリア系オーストラリア人のリカルドに言及しながら次のように続けた。

「僕は、イタリア人っぽい名前にはならないと思うよ」

「そんな気がするだけさ。どうなるかは成り行きを見ないとね」

■すでにサインツとフェラーリは交渉中だと複数のメディア

スペインの日刊スポーツ紙『AS』は、スペイン人ドライバーであるサインツにフェラーリが2年契約を打診しており、もしサインツがフェラーリに移籍することになった場合、その後任としてリカルドがマクラーレンに移籍することになりそうだと予想している。

また、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』などは、フェラーリがサインツに提示した年俸は1000万ユーロ(約11億6000万円)に相当するものではないかと報じている。

■リカルドはマクラーレン?

一方、フェラーリの内部情報に精通していることで知られるジャーナリストのレオ・トゥッリーニは『Radio24(ラジオ24)』に次のように語っている。

「サインツは強いドライバーだ。だが、彼はまだ1度しか表彰台に上っていないことも気にとめておくべきだ。あまり胸が熱くなる名前ではないね」

「リカルド? 彼はもうすでにマクラーレンと契約を結んだみたいだよ」

■今は話せないとサインツの父

こうした中、サインツの父親であり、伝説的ラリードライバーであるカルロス・サインツsnr.は母国スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に、ベッテルのフェラーリ離脱が明らかになってから息子に関するうわさが「加速している」と認め、次のように続けた。

「あまり話すことはできないんだ。誰かを惑わせるようなことはしたくないからね」

「しかし、いろんなことが加速しつつあるのは確かだし、チームとしてもシーズンが始まるまで待つつもりはないだろう。いつになったらシーズンが開始できるのかも分からないしね」

「彼(息子)が今いるところ(マクラーレン)に満足しているのは本当だし、最近いろんな動きが出ているのも本当だ。遅かれ早かれ解決策が見つかるだろうと考えたいよ。あと2か月もこういううわさと付き合うことなどできないからね」

「でも、私がこれ以上話せないことについてはみんなも許してくれるはずさ。今は微妙な時期だからね」

「しかし、人生には足踏みをするときもあれば前へ進むときもある。父親の私から見ても彼はうまくやり続けて前へ進んでいきたいという大志を抱いているよ。私にできることは彼を勇気づけることだけだ」

■ベッテルとハミルトンのスイッチも?

一方、F1関係者の中にはベッテルと現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンがそれぞれのチームを入れ替わるという驚きのニュースが伝えられる可能性もあると考えている者もいる。

元F1ドライバーであるティモ・グロックは母国ドイツのテレビ局『RTL』に微笑みながら「そうなるといいね」と語り、次のように付け加えた。

「ちょっとした色の変化はF1にとってもいいことではないかな」

また、イタリア出身の元F1ドライバーであるヤルノ・トゥルーリはフランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語っている。

「メルセデスはハミルトンを失うことになればうれしくないのは確かだろうね。だけど、彼は最高のドライバーだし、フェラーリで彼が走るのを見ることに何の抵抗もないよ」

■結局はサインツだろうとエクレストン

しかし、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、結局のところフェラーリに行くのはサインツだろうと考えている。フェラーリにはれっきとしたナンバー1ドライバーのルクレールがいるが、サインツであればナンバー2の地位を甘んじて受け入れるだろうというのがその理由のようだ。

「サインツは突然非常に競争力のあるドライバーの仲間入りをしたわけだが、チームにとっても彼なら扱いやすいだろう」

ドイツの『Bild(ビルト)』にそう語った89歳のエクレストンは次のように付け加えた。

「もし彼があそこ(フェラーリ)に行けば、彼はナンバー2ということになる。そして、彼もフェラーリのナンバー2でいることに何の問題もないはずだ」

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