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「通常と逆回りのF1レースは無理だ」とラルフ・シューマッハ

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、サーキットを通常とは逆の方向に走ってレースを行うのは無理だと語った。

過去最多となる年間22レースでカレンダーが組まれていた2020年のF1だが、新型コロナウイルスの世界的大流行によりまだシーズンを開始することができない状態が続いている。

だが、夏以降にレース開始を目指しているF1では、その後できる限り多くのレースを実現したいと考えている。

そしてそれを可能とするために、レース週末のアクティビティを通常の3日から土日だけの2日間として連続開催を増やすことや、ひとつのサーキットで2レースを行うといった案が出ているようだ。

さらに、その場合に最初のレースは通常通りのレイアウトで開催し、次のレースは通常とは逆回りで行うという案も検討されていると伝えられている。

こうした案に関して、フェラーリのシャルル・ルクレールなどは面白いアイデアだとして好意的に受け止めていると報じられている。

だが、7度F1王者となったミハエル・シューマッハを兄に持つラルフは、通常とは逆回りでレースを行うことはまず不可能だと考えている。

「サーキットはコーナーでのスピードをベースとしてランオフエリアが設計されているんだ」

母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland（スカイ・ドイツ）』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。

「ピットレーンの入り口も含め、多くのセクションで問題が生じてしまうから逆回りにするのは無理だよ」