メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)が、ファクトリーの閉鎖期間が延長されることになりそうだと認めた。
covid-19と命名された新型コロナウイルスの影響により今季のレース開催ができない状態となっているF1では、8月の夏休みを前倒しすることを決定。通常の夏休みには2週間のファクトリー閉鎖が義務づけられているが、今回はそれも3週間に延長されている。
今、前倒しされた夏休み期間に入っているF1だが、新型コロナウイルスの状況が好転する兆しがないことを受け、ファクトリー閉鎖がさらに延長されることになりそうだ。
「3週間と決まっているが、恐らく、もう3週間延長されることになるんじゃないかな」
「我々はエンジンファクトリーをICU(集中治療室)で人工呼吸を受ける必要がない状態に人々を留めるための特別な装置を製造するのに利用しているんだ」
オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』にそう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「通常であれば、そうした製品を開発するには半年はかかるものなんだ。だが、我々は100時間でそれを成し遂げた。現在1週間で10000ユニットまで生産数を増やしているところだ」