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【F1】4月中旬にまた関係者会議を実施し「新型コロナ」対応策を協議

2020年03月31日(火)16:44 pm

F1チームたちは現在結んでいるコンコルド協定を1年だけ延長することになるかもしれない。

コンコルド協定とは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1運営会社(FOM)、そして各F1チームの3者間で結ばれるもので、F1の商業権や運営方法、利益分配などに関する事項が規定されている。

現在結ばれているコンコルド協定の有効期限は2020年までとなっており、2021年以降に関しては新たな条件のもとで5年間に及ぶ新協定が結ばれることになる。

現時点ではまだ新コンコルド協定にサインしたチームはひとつもないものの、本来ならば2020年F1シーズンが行われている間に協約締結に向けた詰めの交渉が行われるはずだった。

ところが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、今季のF1レースはすでに第8戦までが延期もしくは中止となる異常事態を迎えており、実際のところいつシーズンがスタートできるか分からない状況となっている。

そして、本来であれば新コンコルド協定のもとで運用が開始されるはずだった新F1技術レギュレーションの導入も1年先送りされることが決定している。

あるF1チーム代表はドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に匿名で次のように語っている。

「どこかのチームが5年の契約を結ぶ前に、我々がこの危機の中で生き残ることができるのかどうかを全員が知っておく必要がある」

「現在、この話題に関しては何の話もしていない。今はもっと重要なことがあるからね」

これまでにも新型コロナウイルス問題に関する緊急会議を何度か行ってきたF1だが、4月中旬には再びテレビ会議を行い、今後に向けての対応策を協議することになっている。

そして、そこでは2021年だけを対象とした1年間のコンコルド協定に関する話し合いと決議が行われることになると考えられている。

アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。

「チームたち、FIA、そしてリバティ・メディアによって行われた前回のテレビ会議において、4月中旬にまた行うことに合意していた。その時点での状況次第で、新たな状況に関することを話し合うことになる」

これまでに伝えられているところによれば、FIA会長のジャン・トッドとF1最高責任者のチェイス・キャリーは、2021年に導入予定のバジェットキャップ(F1チーム予算上限値)の額を、現在決まっている1億7500万ドル(約190億円)よりさらに下げることを目指していると考えられている。

これは、レース数減少に伴って収入が劇的に減ることがほぼ確実となっているF1チームたちの財政負担を軽減することがその目的となっているようだ。

だが、必ずしも全てのF1チームがその案を支持するとは限らないだろう。

例えば、フェラーリやレッドブルは2021年シーズンに向けてギアボックスの設計をやり直したいと考えていると伝えられており、そのための予算が削られることには反対する可能性が高いと見られている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、それは彼ら(フェラーリとレッドブル)が、メルセデスがどのようにエンジンとトランスミッションをつないでいるのか、その秘密を発見したためだと報じている。

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