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2020年F1シーズン開始は“早くても7月”

2020年03月24日(火)16:54 pm

アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、2020年F1シーズンがスタートできるのは「早くても7月」になるだろうとの見解を示した。

新型コロナウイルスcovid-19が世界中に蔓延する中、今季のF1はすでに開幕戦から第8戦までが中止もしくは延期となっている。

そして、第9戦に位置づけられているカナダGP(6月14日決勝)や第10戦フランスGP(6月28日決勝)の実施を危ぶむ声も多い。

こうした状況の下、イタリア政府の指導に基づいてファエンツァにあるファクトリーを閉鎖しているアルファタウリだが、トストは今後の見通しについて『f1-insider.com』に次のように語っている。

「いつシーズンがスタートできると言える者など誰もいないよ」

「だが、早くても7月になるだろうね」

もしトストの予想が正しければ、今季のF1が実施できるとしても7月5日に決勝が予定されている第10戦オーストリアGPからということになりそうだ。

こうした中、F1最高経営責任者のチェイス・キャリーは、過去最多となる全22戦で行われる予定だった2020年F1シーズンは最終的に15戦ほどになる可能性があると認めている。

23日(月)にF1公式サイトを通じてファンにメッセージを送ったキャリーは、その中で次のように語っている。

「現時点においては、いつになったら状況が改善されるのかは誰にも分かりませんが、いつかは改善されるはずですし、そのときは、我々は再びレースを行うことになります」

「現在予定されているレースをさらに延期することになる可能性が高いことは我々も認識しています。それでも、我々及びパートナーたちは夏のどこかの時点で、15から18レースに修正されたカレンダーのもとでシーズンがスタートできることを強く期待しています」

伝えられるところによれば、キャリーにとって年間15レースはなんとしても死守したい最低限のレース数のようだ。それは、もしも年間レース数がそれ以下になってしまうと高額な放映権料を負担しているテレビ局が契約を解除することが可能となるためだという。

仮に7月からレースが開始できるとした場合、本来の予定ではそこからだと12レースとなる。もし15戦の開催を目指す場合、8月を中心にこれまでに延期とされたグランプリの中から最低でも3レースをどこかで開催しなくてはならないということになる。

だが、新型コロナウイルスの勢いが止まる気配を見せない中、現状では具体的にその準備を進めるのも困難な状況であることは間違いない。2020年のF1シーズンが最終的にどのような形となるのか、予断を許さない時期が続いていきそうだ。

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