新型コロナウイルスの世界的流行により、F1も今季予定されていた22戦のうち少なくとも開幕戦から第4戦までが中止もしくは延期となることが確定している。
こうした異常な状況が2021年に向けたドライバーの契約交渉や移籍問題などにも大きな影響を及ぼすことは間違いなさそうだ。
元F1ドライバーであるミカ・サロは母国フィンランドのテレビ局『MTV』に対し、新型コロナウイルスによる影響について次のように語っている。
「こうした状況により、新人がF1に昇格するのがさらに難しくなるだろうね」
「(F1出走に必要な)スーパーライセンス獲得のためのポイントを集めることが必要なわけだが、今はどのレースシリーズも行われていない。つまり、彼らはF1に行くために必要なポイントをとることができなくなるだろう」
サロはさらに、2020年のF1シーズン開幕が遅れることで、通常であれば夏休みとなる8月に佳境を迎えるドライバーの契約交渉も今年は遅れることになるだろうと考えている。
「契約をまとめなくてはならない。だが、今年は判断の基準となるデータがない状況だ」
「この(契約交渉の)期間も恐らく同様に遅れることになるだろう」
そう語った53歳のサロは次のように付け加えた。
「昨年ほど簡単には行かないのは確かだよ」