バルセロナ-カタルーニャ・サーキットの責任者が、今年のF1モナコGP開催は難しいだろうとの見解を示した。
現時点では今季の開幕戦オーストラリアGPはキャンセルとなり、第2戦バーレーンGP、第3戦ベトナムGP、第4戦中国GPは延期となることが正式発表されている。
だが、F1では5月末のシーズンスタートを予想していることを明らかにしており、第5戦オランダGP(5月3日決勝)と第6戦スペインGP(5月10日決勝)もキャンセルもしくは延期されるのはほぼ確実だと考えられている。
こうした中、スペインGPの舞台となるバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのボスであるホアン・フォンセレはスペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「我々の延期は基本的には決まっている」
「F1はシーズンスタートは5月末だと見ているし、我々の日程は5月10日だったからね」
しかし、フォンセレはスペインGPをシーズン後半にスケジュールし直すことは可能だと考えている。
「輸送面が大きな要素になる。チームたちがいるのはヨーロッパだ」
「F1は最小限のレースで選手権を維持しようとし、それから、できるだけ多くのレースをそこにはめ込もうとすると思うよ」
そう語ったフォンセレだが、5月24日に決勝が予定されている伝統的F1レースである第7戦モナコGPはキャンセルとなる可能性が高いだろうと次のように付け加えている。
「市街地レースの日程を変えるということはそれをつぶすということだよ。モナコは、難しいだろうね」
モナコGPの主催者であるモナコ自動車クラブ(ACM)は現時点では予定通りF1を開催する方向で準備するとはしている。だが、現時点ではACMが運営するレストランやショップもクローズしており、会員や一般市民にも外出を控えるよう呼びかけるなど新型コロナウイルスの脅威がモナコにも大きく及んでいるのは確かだ。
こうした状況のもと、大方の見方によれば、今年は1954年以来66年ぶりにモナコGPが開催されない年になるだろうと考えられている。