ドイツ出身の元F1ドライバーであるティモ・グロックが、同郷のニコ・ヒュルケンベルグが再びF1グリッドに並ぶのは難しいだろうと語った。
2010年にウィリアムズでF1デビューを飾ったヒュルケンベルグは、翌年はシートを喪失したものの2012年にはフォース・インディアでF1復帰。2013年にはザウバーに移ったものの2014年には再びフォース・インディアに戻り、2017年にはルノーのワークスチームへと移籍していた。
しかし、ルノーは2019年限りでヒュルケンベルグとの契約を更新せず、ヒュルケンベルグは表彰台に上ったことがないF1ドライバーとしての最多出走記録を保持したままF1の表舞台から姿を消してしまった。
ヒュルケンベルグは2021年以降のF1復帰を目指すとしている。だが、グロックは32歳のヒュルケンベルグはもうF1はあきらめてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に目を向けるべきだと考えている。
「いったん(F1を)離れたドライバーにとって復帰は困難なものだよ」
グロックは『ran.de』にそう語ると、次のように続けた。
「常に多くの若いドライバーが台頭してくるし、中にはスポンサーを連れてくる者だっている。経験あるドライバーとは言え、復帰するのは難しいんだ」
「DTMにとっては、彼のような経験のあるビッグネームが来てくれるのは素晴らしいことだよ」
「ニコがDTMのマシンに乗るのを本当に見たいと思っているよ」
かつてトヨタやヴァージンなどでF1ドライバーを務めていたグロックは37歳となった現在もBMWチームRMGでDTMドライバーとして活躍している。