ハースF1のチームオーナーであるジーン・ハースが、2020年が自分たちにとっては最後のシーズンになる可能性があると認めた。
2016年にF1参戦を開始したアメリカンチームのハースは今年で5年目のシーズンを迎えている。
そのシーズン開幕戦であるF1オーストラリアGPが新型コロナウイルスの影響により中止となる前に、ハースはドイツの『DPA通信』に次のように語っていた。
「シーズンがスタートしてからどういう展開となっていくのかを見守るつもりだよ」
「もしも今年も結果が悪ければ、ここに留まるメリットはあまりなくなるだろうからね」
参戦3年目の2018年にはコンストラクターズランキング5位にまで浮上したハースだったが、翌2019年には大スランプに陥り、参戦以来最低の結果となるランキング9位に終わっている。
ハースは、F1に挑戦するにあたって最初の5年間の実績を吟味する計画だったのだと示唆し、次のように続けた。
「そこで評価をしなくてはならないだろう。また5年間もこれを続けるには大きな覚悟が必要だからね」
そう語ったハースは、F1における現在の収益分配システムのもとで小規模チームが活動を継続していくのは非常に困難だと次のように付け加えた。
「70パーセントの金がトップ3チームに行き、残りの30パーセントがそのほかのチームに配られるんだ。それはいい財政モデルだとは言えないよ」