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【F1】2020年はウィリアムズとアルファロメオによる最下位争いに?

2020年03月10日(火)5:16 am

2020年のF1はメルセデスとレッドブル・ホンダによるトップ争いが展開されるだろうと考えられている。その一方で、最下位を巡る戦いも今年は激しくなるかもしれない。

2018年に前年のコンストラクターズランキング5位から一気に最下位の10位に転落したウィリアムズは、翌2019年にはどのレースでも最後尾から抜け出すことができず、雨による波乱の展開となったドイツGPでロバート・クビサが10位入賞して獲得した1ポイントが年間を通じて唯一の獲得ポイントだった。

だが、2月にバルセロナで行われたプレシーズンテストでは、決して上位に食い込む力はないものの、昨年よりもライバルたちとのギャップを縮めてきていることは明らかだった。

今季ウィリアムズからF1デビューを飾るニコラス・ラティフィは昨年もリザーブドライバーとして何度か金曜フリー走行で2019年型ウィリアムズF1マシンのステアリングを握っていた。

そのラティフィは、今年のマシンは昨年のものより「かなり良くなった」とフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に語り、次のように続けた。

「ライバルたちと同じくらい進歩したのか、それともライバルたち以上の進歩を果たせたのかは分からない。確かなことは、僕たちは進歩したということだ」

「僕たちがどういう位置にいるのかを確かめるのが待ちきれないし、ワクワクしているよ。テストの最終日には(チームメートの)ジョージ(ラッセル)がアルファロメオと同じタイムで走っていた。それにあまり大きな意味はないけれどね」

「だけど、僕たちがバトルに加わることができるのを強く期待しているよ」

実際のところ、テストではスイスに拠点を置くアルファロメオがほかのチームよりも苦しんでいたように見えたのは事実だ。

フィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』のコメンテイターを務めるニキ・ユーセラは次のように語っている。

「テストにおいて、私はこれまでにF1で500レース以上を経験してきたベテランジャーナリストたちと話をしたよ」

「彼らのアルファに対する評価は最悪だったよ」

フィンランド人のユーセラがアルファロメオの心配をするのは無理もないことだ。アルファロメオにはフィンランドが生んだ人気ドライバーのキミ・ライコネンが在籍しているからだ。

同じくフィンランド出身の元F1エンジニアであるオッシ・オイカリネンも、もし2020年にアルファロメオがウィリアムズと最下位を争うような状況になれば、ライコネンのモチベーションにも影響が及ぶかもしれないと不安を感じているようだ。

「もしシーズンのスタートは困難なものであってもクルマに改善の余地があればモチベーションにも問題はないだろう」

かつてアロウズ、トヨタ、フェラーリで活躍した経験を持つオイカリネンはそう語ると次のように付け加えた。

「だが、もしもひどいクルマでスタートし、開発もできないとなれば、そのときはドライバーのモチベーションが試されることになるだろうね」

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