NEXT...F1開催スケジュール

今季35年ぶりに復活するF1第5戦オランダGP開催にも黄信号?

2020年03月06日(金)18:32 pm

F1オランダGPのスポーティングディレクターを務める元F1ドライバーのヤン・ラマースは、35年ぶりにザントフォールト・サーキットで復活開催されるオランダGP(5月3日決勝)が新型コロナウイルスの影響を受ける可能性は小さいだろうと考えている。

中国の武漢で発生した新型コロナウイルスはすでに世界的規模で感染が拡大しており、F1もすでに第4戦中国GPの延期を決定している。だが、現時点では開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)、第2戦バーレーンGP(22日決勝)、そして初開催となる第3戦ベトナムGP(4月5日決勝)が本当に開催できるかどうかまだ予断を許さない状況となっている。

F1関係者の中にも、シーズン序盤のレース開催は困難であり、第5戦となるオランダGPが事実上の2020年のF1開幕戦となる可能性が高いと考えている者もいるようだ。

だが、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が5日(木)に発表したことによれば、オランダ国内での感染者数が一気に増え、現時点で82人に達したという。

つまり、もはやヨーロッパでのF1レースも予定通り開催できるかどうかが不透明になってくる可能性が出てきている状況だ。

ラマースは今回の報道を受け、オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。

「これに関してはRIVMの洞察に委ねるしかない」

「私もスポーツイベントよりも世界的健康問題の方が重要だということは認識している。だが、この時点で何かを予想しても意味のないことだ」

地元出身ドライバーであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)人気により、すでにチケットも完売となっているオランダGPは、2020年において最も集客力の高いレースのひとつになると考えられている。それだけに、関係者としても無事に開催できることを祈るしかない状況だ。

「今は待っているところだよ」と語ったラマースは3月5日から15日にかけて開催予定だったジュネーブ・モーターショー(スイス)が中止となったことに言及しながら、次のように付け加えた。

「私もジュネーブ・モーターショーがキャンセルされたことは理解している。だが、あれは屋内だったし、より慎重に対処する必要があったんだ。ザントフォールトは屋外だし、(開催の)余地はもっとあると思っているよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック