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「レッドブル・ホンダはメルセデスよりコンマ3秒遅い」とドイツの専門誌

2020年03月03日(火)18:11 pm

F1エンジニアたちが行った分析によれば、現時点ではメルセデスがレッドブル・ホンダよりコンマ3秒上回る実力を有していると考えられているようだ。

ドイツのモータースポーツ専門誌である『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたこの分析結果は、2月にバルセロナで行われたプレシーズンテストにおける各チームのF1マシンのペースをGPSデータ、使用されたタイヤ、さらには燃料搭載量や使用されたエンジンモードの推測値をもとに、複数のF1エンジニアたちが導き出したものだとされている。

さらに、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、フェラーリはメルセデスやレッドブル・ホンダに対してコンマ5秒もしくは6秒ほどの後れをとっているとしている。

F1関係者の中には、フェラーリは手の内を見せておらず、本当の実力を隠しているのではないかと考えている者もいる。

だが、フェラーリのマッティア・ビノット(チーム代表)は、そうした見方は間違っていると次のように語っている。

「皆さんが目にしたものが我々の力だよ」

また、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)もメルセデスに関して次のように語っている。

「彼らは簡単に速いラップを刻んでいるよ」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、トップ3チーム以外のチームの序列は、レーシングポイント、マクラーレン、ルノー、アルファタウリ、ハース、アルファロメオ、ウィリアムズという順序になると考えられているようだ。現時点ではここ2年連続で最下位となったウィリアムズがやはり最後尾に位置していると考えられているものの、アルファロメオとのギャップはコンマ1秒ほどにまで縮まっているとされている。

しかし、現時点でトップ3チームの次に位置すると考えられているレーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは、実際のところレッドブルのジュニアチームであるアルファタウリ・ホンダの実力はもっと上のはずだと考えている。

今季、2019年型メルセデスF1マシンをほぼ完璧なまでにコピーした2020年型マシンを持ち込んだレーシングポイントのグリーンは次のように語った。

「(アルファタウリは)古いレッドブルのコピーなんだから、そう予想できるだろう」

一方、マクラーレンのカルロス・サインツはそのグリーンと同じような見方をしているようだ。

「僕は、現時点ではレーシングポイントとアルファタウリが(トップ3チーム以外では)一番強いと見ているよ」

「レーシングポイントのラップタイムはちょっと謎だけどね。彼らは最初はハイレベルだったけれど、ほかのチームほどには改善を見せなかったからね。僕は彼らがどれほど速いのかを僕たちに見せたくなかったんじゃないかと思っているよ」

そう語ったサインツは次のように付け加えた。

「僕たちが(コンストラクターズランキング)4位を守るためには、彼らが一番のライバルになると思う」

また、アメリカンF1チームであるハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の分析通り、自分たちがアルファロメオよりも速いのは確かだと次のように語っている。

「堅めのタイヤを履いて、燃料を多く積んだときには、我々は彼らよりもコンマ4秒速かったよ」

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