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【F1】開幕戦オーストラリアGPは予定通り開催へ

2020年03月03日(火)17:01 pm

新型コロナウイルス問題により開催実現が危ぶまれている今季のF1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)だが、今のところ予定通り開催される可能性が高まってきているようだ。

新型コロナウイルス発祥の地である武漢から800km弱のところに位置する上海での第4戦中国GPはすでに延期となることが決まっている。そして、最近ではメルボルンで開催されるオーストラリアGPに加え、第2戦バーレーンGP(22日決勝)、そして初開催となる第4戦ベトナムGP(4月5日決勝)の開催も難しいのではないかとの見方が強くなっていた。

その理由のひとつは、オーストラリアやバーレーンでは現在コロナウイルスの感染者が多いイタリアからの入国が制限されているためだ。

だが、伝えられるところによれば、F1オーナーであるリバティ・メディアはF1運営組織であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)を通じて特別措置によるチャーター便を用意し、フェラーリ、アルファタウリ、ピレリなどイタリアに拠点を構えるチームや企業のスタッフたちがスムーズに入国できるよう手配を行っているものと考えられている。

フェラーリのスポークスマンはイタリアの『ANSA通信』に次のように語っている。

「これまでの報道にかかわらず、また、状況が絶えず進展していることは分かっているものの、現時点では我々がオーストラリアとバーレーンへ向かうことは確認された」

さらに、F1オーストラリアGPの主催責任者であるアンドリュー・ウェスタコットも次のように語った。

「現在の段階においては、渡航がこれ以上禁止されることを示すものはない。さらに、F1やチームたちがいつもと同じように到着することができないということを示すものもない」

「F1は前夜再びオーストラリアGPが開催されることを確認した。そして我々もメルボルンにやってくる彼らとチームたちを歓迎できることを楽しみにしている」

さらに、バーレーンGPの舞台となるサヒールにあるバーレーン・インターナショナル・サーキットのスポークスマンも、F1関係者たちが数時間以上足止めをくらう可能性があると報じられたことに対し、次のように語っている。

「こうした取り組みを行っていることにより、バーレーン・インターナショナル・サーキットとしては今月下旬に安全にグランプリを開催し成功させるための準備が整うものと自信を抱いている」

だが、ベトナムの首都ハノイで予定されているベトナムGPの状況はより一層深刻なようだ。

ベトナムではイタリアからの渡航者を2週間にわたって隔離する方針を打ち出しているとともに、イタリア人の入国にはこれまで不要だったビザ(査証)が必要とされることになっているためだ。

ベトナム当局が出した声明には次のように明記されている。

「中国、韓国、イタリア、そしてイランからベトナムに入国する者はすべて健康状態を申告しなくてはならず、入国前に14日間の医療的隔離に置かれる必要がある」

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、これはイタリアとの関係が深いF1チームにとっては大きな問題だと次のように語った。

「これは我々とアルファタウリだけの問題だとは思わないよ。アルファロメオやハース、それにもちろんピレリも影響を受けるだろう。4チームが参戦できないという状況となる可能性もある」

「そんな状況でグランプリをやるべきだろうか? 最終的にそれを決めるのは私ではないがね」

だが、ビノットが指摘したチームのひとつであるハースのギュンター・シュタイナー(チーム代表)は、F1はこの問題もうまく調整できるだろうと考えている。

「我々はFOMとうまく連携をとっているよ」

フェラーリと技術提携契約を結んでいるハースのシュタイナーはそう語ると次のように付け加えた。

「我々もまだ用心はしている。だが、ずっと心配し続ける必要もないよ。いずれにせよ、状況は常に変化しているしね。我々は望むように計画をすることができる。だが、明日になれば再びすべての様相が変わることもあるだろう」

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