今年、通算3回目となるインディ500挑戦を目指しているフェルナンド・アロンソだが、現時点ではその実現はかなり厳しい状況になっているようだ。
世界3大自動車レース全てで勝利を得る“3冠”を目標に掲げているアロンソだが、すでにF1モナコGP、ル・マン24時間レースはいずれも勝利を飾っており、残すはアメリカで行われるインディ500マイルレースだけとなっている。
2017年に初挑戦した際はアンドレッティ・オートスポーツからマシンの提供を受け、終盤までトップグループを快走してみせたアロンソだが、2019年に行ったマクラーレン単独チームでの2度目の挑戦では予選不通過という結果に終わってしまっていた。
そして、今年は再びアンドレッティ・オートスポーツと組むことで合意したと伝えられていたものの、エンジンサプライヤーのホンダがこれを拒否したと伝えられている。
このため、アロンソは5月24日(日)に決勝が予定されているインディ500への出走に向けてホンダではなくシボレーエンジンを使用するチームに望みを託さざるを得ない状況となっている。
そして、アロンソはエド・カーペンター・レーシングにもその可能性について打診したようだ。
だが、このほどエド・カーペンター・レーシングのオーナードライバーであるエド・カーペンターがアロンソからの申し出を断ったことを認め、アメリカの『NBC Sports』に次のように語った。
「我々は3台以上を走らせることができる立場にはないんだ。うちは2台体制のチームだからね」
「もし5月に向けてチームのサイズを2倍にしたりすれば、それは誰にとってもいいことではないよ」
現時点においては、ほかのどの有力インディカーチームもすでに今年のインディ500に向けた計画を固めており、アロンソが潜り込む余地は極めて小さいと考えられている。