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レッドブルのチーム代表がハミルトンの去就問題にコメント「ネックになるのは財政事情」

2020年02月06日(木)18:20 pm

これまで大成功を収めてきたメルセデスとルイス・ハミルトンが決別することになるとしたら、それは「報酬」問題がその原因となるかもしれない。

そう考えているのはライバルチームであるレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーだ。

2008年にマクラーレンで最初のF1ドライバーズタイトルを獲得したハミルトンは2013年にメルセデスに移籍すると、ニコ・ロズベルグにタイトルを奪われた2016年を除き、2014年以降5回のタイトルを獲得。通算タイトル獲得数はF1歴代単独2位の6回となっている。

そのハミルトンとメルセデスの現在の契約は2020年までとなっており、2021年以降の新契約に関してすでに両者が交渉をスタートしているものと考えられている。

そして、最近の報道によれば、メルセデスが提示した報酬条件とハミルトンが求める額との隔たりが大きく、交渉は難航しているようだ。

ホーナーは、そのハミルトンがレッドブルに加わる可能性はないだろうと次のように語っている。

「彼は我々のプログラムにはフィットしないだろうね」

「論理的結論としては、ルイスはメルセデスに留まることになるだろう。もし彼らが条件的に合意できればね」

「メルセデスも彼を手元に留めたいと願うだろうが、問題は財政面だ。自動車業界は現在プレッシャーを抱えているし、コスト削減が目指されているときに前代未聞のサラリーを払うことは正当化できないからね」

これまでに伝えられているところによれば、メルセデスはハミルトンに対し年俸5000万ドル(約55億円)で2022年までの2年契約という条件を提示したものの、ハミルトンはメルセデスに対し1年につき6600万ドル(約72億円)を要求しているという。

「それはルイスが自分にはそれだけの価値があると考えている額だろう」

そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。

「彼は傑出したドライバーだ。コストもかかるだろうが、価値をもたらすものでもあるだろう。そしてそのことはメルセデスも認識はしていると私は思うよ」

だが、ハミルトンに関してはフェラーリへ移籍する可能性もあると考えられている。事実、昨年末にはハミルトンとフェラーリ会長のジョン・エルカーンが会っていたことも明らかとなっている。

レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は少し前に、ハミルトンが要求している額を払えるチームはどこにもないだろうとしつつ、フェラーリだったら可能かもしれないとコメントしていた。

だが、ホーナーはハミルトンがフェラーリへ移る可能性は小さいと考えているようだ。

「バーニー・エクレストン(前F1最高責任者)は常にドライバーたちは自分のキャリアをフェラーリで終えたいと思っていると言っていた。だが、ルイスに関してはそれは当てはまらないかもしれないよ」

「彼はこれまでずっと慣例にとらわれずにきているし、今の環境にも満足しているように見える」

そう語った46歳のホーナーは次のように付け加えている。

「そして、もしそれが最も競争力のある環境であるならば、違う色のクルマに乗るためにそれを手放したいと思うだろうか?」

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