ルイス・ハミルトンが、メルセデスとの2021年以降の契約交渉において高額な年俸を要求しているようだとの報道を否定した。
最近の報道によれば、メルセデスでは今年で現在の契約が切れるハミルトンに対して年俸5000万ドル(約55億円)で2021年と2022年の2年契約を提示したものの、ハミルトンがそれに対し年俸6600万ドル(約72億円)を要求したことから両者の話し合いがこじれてしまっているとされている。
だが、2019年に通算6回目となるF1チャンピオンの称号を手にした35歳のハミルトンはこうした報道に対してSNSを通じて次のように反論している。
「トト(ヴォルフ/チームCEO)と僕はまだ契約の話はしていないよ」
「現在何も交渉は行われていないし、新聞が話をでっち上げているだけさ」
実際のところ、フェラーリはシャルル・ルクレールと、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとすでに長期契約を交わしたことが明らかになっており、ハミルトンにとってはメルセデス残留が最良の選択肢として残されているのは確かだろう。
だが、最近メルセデスが2020年限りでワークス活動を停止し、現在のチームは2021年にはアストンマーティンと名前を変えることになるのではないかとのうわさもささやかれ始めている。
こうした中、やはりハミルトンがフェラーリへ移籍する可能性もあるのではないかとのうわさが再びささやかれ始めている。
今週、レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ハミルトンにそれほど高額の報酬を払えるチームはないだろうと語りつつ、ひょっとしたらフェラーリなら払うかもしれないと意味深な発言をしたとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じている。
昨シーズン後にはフェラーリの現会長であるジョン・エルカーンと会って話をしたことが明らかとなった経緯もあるハミルトンだが、フェラーリとしてもその能力を高く評価しているのは間違いない。
フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローラン・メキーは、ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペンの3人は現在のF1ドライバーの中でも抜きん出た存在だとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語っている。
「彼らはみんな並外れた才能を持っている。それは間違いないよ」