メルセデスが最近イギリスのメディアが「F1撤退」を報じた記事は間違いだと主張した。
伝えられるところによれば、2019年にディーター・ツェッチェの後任としてメルセデスを傘下に置くダイムラー社の新CEOに就任したオラ・シャレニウスは今後3年間にわたって10億ユーロ(約1200億円)ものコストダウンを推し進めることを目指しており、これに伴ってメルセデスのワークスチーム活動に2020年いっぱいで終止符を打ち、その後はエンジンサプライヤーとしてのみF1にとどまることになるようだと言われている。
そうした報道によれば、2月12日(水)に予定されているダイムラー社の取締役会においてそれが正式に決定されることになるという。
そして、最近のうわさでは、現在メルセデスF1チームのCEOを務めているトト・ヴォルフとレーシングポイントのオーナーであるカナダの富豪ローレンス・ストロールが共同でメルセデスのワークスチームを買収する計画を立てているようだとも言われている。
ストロールは現在レッドブルのタイトルスポンサーを務めているアストンマーティンの買収に動いていると言われているが、もしそれに成功すれば、買収したメルセデスチームが2021年にはアストンマーティンという名称に変わるだろうと考えられている。
そして現在ストロールがオーナーを務めているレーシングポイントはロシア人ビジネスマンのドミトリー・マゼピンに売却されることになるだろうとも報じられており、そうなった場合にはルイス・ハミルトンはフェラーリへの移籍を決断することになるのではないかと見られているようだ。
だが、そうした報道の通り、次の取締役会でF1ワークス活動撤退について話し合われることになるのかと質問されたスウェーデン出身のシャレニウスは「それは違う」と答えている。
さらに、ドイツのテレビ局『RTL』は、メルセデスチームの関係者がそれらの報道は「全くの誤りだ」と語ったと報じている。