マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、F1レギュレーションが大きく変わる2021年には「最高のエンジン」を手にすることが重要なのだと語った。
2015年から3年間に及んだホンダとのコラボレーションに失敗したマクラーレンは2018年にルノーエンジンにスイッチ。そして2019年にはコンストラクターズランキング4位に浮上するなど、名門チーム復活の兆しを示している。
だが、マクラーレンでは2021年からはメルセデスエンジンを搭載することをすでに決めている。
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、メルセデスエンジンへの移行を推し進めたのは2019年5月にチーム代表に就任したザイドルであったことを認めている。
そのザイドルは、ルノーエンジンからメルセデスエンジンへスイッチすることに関して次のように語った。
「メルセデスとのパートナーシップを組むことにしたのはルノーがだめだと判断したわけではないんだ。ルノーのおかげで改善もできたしね」
「だが、ハイブリッド時代に入ってからはメルセデスがパフォーマンス、信頼性、パワーユニットの品質、そしてチームとしても指標であり続けている」
「2021年に新たな時代を迎えるにあたって最高のエンジンを有していれば安定が保証されるし、不安も感じないですむからね」
2019年にトップ3チームと呼ばれるメルセデス、フェラーリ、レッドブルに次ぐ4番目のチームとなったマクラーレンだが、本当にその3チームと互角に戦えるようになるまでにはもう少し時間がかかるだろうと考えている。
だが、スペインの『Extraconfidencial(エクストラコンフィデンシャル)』は、スペイン人ドライバーであるカルロス・サインツとイギリス人ドライバーのランド・ノリスのコンビで臨む2020年シーズンのマクラーレンF1マシンは、2019年型マシンよりも1周あたりコンマ5秒速くなるだろうと報じている。