2019年5月に亡くなったニキ・ラウダが所有していたF1チームの株式がメルセデスに返却されることになるようだ。
メルセデスF1チームの非常勤会長を務めていたラウダは10パーセントにあたるチームの株式を所有していたと言われている。
ラウダの死後数か月が経過した昨年夏には、ラウダの家族はその株式を売りに出すだろうと報じられていた。
当時、チームの共同オーナーのひとりであるトト・ヴォルフは、ラウダの家族がメルセデスチームの株をそのまま所有し続けることになるのかと質問されると次のように答えていた。
「いや。これに関しては夏休み後に決定することになる」
しかし、それ以降、この件に関するニュースが伝えられることはなかった。
だが、このほどラウダの息子であるマティアス・ラウダが明らかにしたことによれば、その株式はメルセデスに戻すことになるようだ。
「これは数年前に結ばれていた契約によって予測されていたことなんだ」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったマティアス・ラウダは次のように付け加えている。
「株式は2020年中にメルセデスに戻されることが決定したよ。それは家族の手に渡ることはなく、そのままシュトゥットガルト(メルセデス本社所在地)に戻されることになる」
38歳のマティアス・ラウダは、70歳でこの世を去った父親に関し、次のように語っている。
「彼にとってはモータースポーツとF1が全てだったんだ」