フェルナンド・アロンソとマクラーレンが関係を解消したことが明らかとなった。
2015年から2018年までマクラーレンのドライバーを務めていたアロンソだが、2019年はF1活動を停止し、WEC(世界耐久選手権)やインディ500に挑戦。さらに今年はダカール・ラリーにも参戦していた。
しかし、アロンソは2019年もマクラーレンとアンバサダー契約を結び、マクラーレンの広告塔的な役割を担うとともに、マシンのテストやドライバーへの助言なども含めた活動に携わっていた。
だが、マクラーレンは20日(月)にアロンソの母国スペインのメディアに次のように語り、アロンソとのアンバサダー契約も延長されなかったことを明らかにした。
「我々の関係は当然の結末を迎えたものの、彼は今後もマクラーレン・ファミリーの一員であり続けるよ」
マクラーレンは今年からインディカーにもフル参戦することになっているが、これによりアロンソはマクラーレンに気兼ねすることなくほかのチームからインディ500に出走することができることになったと言えるだろう。
世界3大自動車レースとして知られるF1モナコGP、ル・マン24時間レース、そしてインディアナポリス500マイルレースのすべてで勝利を飾る“3冠”を目標に掲げているアロンソにとって、残された唯一のタイトルがインディ500だ。
昨年はマクラーレンのインディカー・チームから2度目のインディ500挑戦を行ったアロンソだったが、予選不通過という残念な結果に終わってしまっていた。
だが、最近の報道によれば、今年はインディカーのトップチームのひとつであるアンドレッティ・オートスポーツからの出走を目指しており、間もなく契約が結ばれることになると考えられている。
アロンソは少し前に母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に2020年のインディ500挑戦に関して次のように語っていた。
「望み得る最高のチームに加わり、最高のコンディションで臨みたいと思っている。近いうちに何か確定できるだろうと思うよ」
アンドレッティ・オートスポーツを率いるマイケル・アンドレッティも同じくスペインの『El Mundo(ムンド)』に次のように語っている。
「そうなることを望んでいる。あとは資金の工面をするだけだよ」