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バレンティーノ・ロッシが2006年にフェラーリからのオファーを断った理由は?

2020年01月07日(火)18:28 pm

MotoGPのスターライダーであるバレンティーノ・ロッシが、2006年にはもう少しでF1に転向する決断をしそうなところまできていたと認めた。

世界最高峰二輪選手権として知られるMotoGPで7回、250ccクラス、125ccクラスを含めれば合計9回チャンピオンに輝いた実績を持つイタリア人ライダーのロッシ。2019年12月にはF1チャンピオンのルイス・ハミルトンとそれぞれのマシンを交換してデモンストレーション走行を行ったことも話題となった。

今年の2月には41回目の誕生日を迎えるロッシだが、24歳だった2006年にはフェラーリのF1マシンでテスト走行を行い、そのままF1に転向してしまうのではないかとのうわさもささやかれていた。

当時フェラーリのテストチーム責任者を務めていたルイジ・マッツォーラは、テストでのロッシの走りを見ていたミハエル・シューマッハが非常に感銘を受けていたと次のように語った。

「最初のテストでは彼は何度もスピンしていた。だが、時間がたつにつれ、いくつか驚くほどのラップタイムを刻んでみせたよ」

「ピットでミハエルと一緒にデータを見ていたときのことを覚えているが、彼は驚きの表情を浮かべていた。信じられないという顔をしていたよ」

実際のところ、F1に転向することはなかったロッシだが、14年たった今、実は2006年には二輪選手権からF1に転向することを真剣に考えていたようだ。

「フェラーリで何回にもわたってテストをやった後、チーム首脳部と話し合ったんだ。彼らは僕のF1キャリアの準備のために非常に包括的な計画を用意していたよ」

母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったロッシは、当時フェラーリのオファーを断った理由を次のように説明している。

「その計画では、僕は準備のためにそれほど速くないクルマをドライブしなくてはならないということだった。そして最初はテストドライバーを務めることになっていた。僕がオファーを断ったのはそれが理由だったんだ」

その後も何度かフェラーリF1マシンでテストを行ったロッシだったが、結局F1に転向することはなかった。

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