近年不振に苦しむウィリアムズだが、2020年シーズンを前にいくつものスポンサーを失ったことが明らかとなった。
2019年シーズンはポーランド人ドライバーのロバート・クビサを起用していたウィリアムズだが、今季クビサはアルファロメオとリザーブドライバー契約を締結。クビサのスポンサーである『PKN Orlen』もアルファロメオの共同タイトルスポンサーになり、ウィリアムズは大口スポンサーを失う結果となってしまった。
さらに、ポーランドの『Sportowe Fakty(スポルトヴェ・ファクテ)』が報じたところによれば、『Symantec』、『Omnitude』、そして『Tata』もウィリアムズのスポンサーを降りたという。
そればかりではない。これまでウィリアムズのマシンに大きくロゴが描かれていた『Rexona』もウィリアムズとのスポンサー契約を更新しなかったことが明らかとなった。
『Unilever』が販売するオーストラリア産デオドラント製品のブランドである『Rexona』は2015年からウィリアムズのスポンサーを務めていたが、スペインの『AS』によればその契約金額は1500万ユーロ(約18億円)にものぼり、ウィリアムズにとってはタイトルスポンサーである『Rokit』に次ぐ大口スポンサーだったという。
ウィリアムズでは今季クビサに替えて2019年にF2でランキング2位となったニコラス・ラティフィをデビューさせることになっている。ラティフィの父親は2018年からマクラーレンの共同オーナーともなっているカナダの大富豪だが、ウィリアムズとしてはラティフィが持ち込む資金で失ったスポンサー料の埋め合わせをすることになりそうだ。
「彼(ラティフィ)はチームにとって本当に重要な存在となっています」
ウィリアムズのチーム副代表を努めるクレア・ウィリアムズはそう語ると次のように付け加えている。
「彼は素晴らしい人格を備えていますし、F2ではいい仕事をしました。私は彼がチームを前進させる大きな助けになると思っています」