セルジオ・ペレスは、2020年にはレーシングポイントがコンストラクターズランキング4位を狙えるはずだと考えている。
2014年にフォース・インディアに加入したメキシコ人ドライバーのペレスは、2018年シーズン途中でチームオーナーが変わりレーシングポイントという名前に変わったチームで今年7年目のシーズンを迎えることになる。
自動車会社の後ろ盾を持たないプライベートチームのフォース・インディアは、苦しい財政事情を抱えながらも2016年と2017年はトップ3チームに次ぐコンストラクターズランキング4位に位置する活躍を見せていた。
だが、2018年はカナダの大富豪であるローレンス・ストロールによって買収されたことでフォース・インディア時代のポイントを失いランキングは7位に下降。チーム再編の年となった2019年も同じく7位でシーズンを終えている。
しかし、2019年でチームとの契約が満期を迎えていたペレスはほかのチームに移籍する道は選ばず、2020年からレーシングポイントとさらに3年間の契約延長を行っている。
「僕の契約が満期を迎えたとき、常にオファーを受けていたし、それはうれしかったよ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったペレスは、2019年はチームにとっての“移行期”であり、思うような結果が出せないことは最初から分かっていたと次のように続けた。
「そのことは最初から分かっていたんだ。それでも、シーズンが長いだけに辛かったけれどね」
「期待したほどには改善も進まなかったよ。僕たちは出遅れていたし、追い付くためにやらなくてはならないことが多すぎたからね。だけど、2020年に向けてはしっかりと取り組んでいるよ」
「今年は新たなリーダーシップのもとでの最初のシーズンだと思うし、僕たちはすごく強くなれるはずさ。4位で終えたいと思っている。それが僕たちの一番の目標だよ」
そう語った29歳のペレスは次のように付け加えた。
「チームも今では安定しているし、2020年にはマクラーレン(2019年ランキング4位)に攻撃をしかけるだけでなく、トップ3チームにもかなり接近できるよう願っているよ」