マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2021年にフェラーリに移籍する可能性はかなり小さいようだ。
フェラーリ本部があるマラネロでチーム恒例の年末夕食会が催されたが、そこでフェラーリCEOのルイス・カミレリとチーム代表を務めるマッティア・ビノットの2人がいずれもセバスチャン・ベッテルが2021年もフェラーリに残留できるかどうかは分からないと示唆したと伝えられている。
そのフェラーリに関しては、2021年にはルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、さらには2018年限りでいったんF1活動に終止符を打ったフェルナンド・アロンソなどが加入する可能性があるとうわさされている。
だが、アロンソ復帰の可能性について質問されたビノットは次のように答えた。
「彼に関しては話をしたが、彼はもはや我々の計画にはそぐわないよ」
一方、フェルスタッペン加入の可能性についての質問を受けたカミレリだが、今季のF1第19戦アメリカGPの後でフェルスタッペンがフェラーリは今年のエンジン開発において「不正を働いた」とコメントしたことに今でも怒りを感じているようだ。
「普通こういうことを言うときにはあまり行き過ぎないようにするものだ」
そう語ったカミレリは次のように続けた。
「マックスは22歳に過ぎない。フェラーリのことに関して彼に信憑性があるだろうか? 沈黙の方がもっと力強いときもあるものさ」
「マッティアが言っていたが、どこへ言ってもFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)の調査員が我々のところにいたようだ。彼(フェルスタッペン)の発言がチーム内に多くの問題を発生させてしまったよ」
あるイタリアのメディアは、別の場においてカミレリが次のように語ったとも報じている。
「フェラーリが不正を働いたと非難するようなドライバーが我々と一緒にやろうと考えることなどできないよ」