【予選レポート】 最終戦、ホンダはポール届かず！ハミルトンが2年連続ポール／F1アブダビGP
2019年のF1シーズン最終戦となる第21戦アブダビGPが30日（土）、ヤス・マリーナ・サーキット（1周5.554km）で2日目を迎え、現地時間17時（日本時間22時）から行われた予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季5回目、通算88回目。
●【予選結果】2019年F1第21戦アブダビGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数
【予選Q1】ホンダ勢4台すべてがQ2進出
18分間で行われたQ1では、昨年ここアブダビでポールポジションを獲得したハミルトンがトップタイムを刻み、それにレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが続く展開となる。マックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）はバルテリ・ボッタス（メルセデス）をはさんで4番手に位置した。
トロロッソ・ホンダ勢は最初のアタックを終えた時点でピエール・ガスリーが12番手、ダニール・クビアトが13番手と微妙な位置につけたが、2回目のアタックでどちらもタイムを更新し、Q2進出を確定させた。
Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ロマン・グロージャン（ハース）、17番手アントニオ・ジョビナッツィ（アルファロメオ）、18番手キミ・ライコネン（アルファロメオ）、19番手ジョージ・ラッセル（ウィリアムズ）、20番手ロバート・クビサ（ウィリアムズ）。
【予選Q2】トロロッソ・ホンダ無念のQ2敗退
15分間で争われたQ2では、トップ3チームのドライバーたちはここに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するミディアムタイヤでセッションに臨んでいく。Q3に進出したドライバーはQ2でベストタイムを刻んだときに使用していたタイヤセットで決勝をスタートすることが義務づけられていることから、ミディアムタイヤでQ2を乗り切って有利な形で決勝をスタートしようという作戦だ。
年間規定数を超えるエンジンコンポーネント投入により決勝をグリッド後方からスタートすることが決まっているボッタスはスタートタイミングを遅らせてミディアムタイヤでコースインしたもののQ3進出を確定するタイムを刻み、決勝はそのミディアムタイヤでスタートすることになった。
最初のアタックを終えた時点でトロロッソ・ホンダの2台はトップ10に残ることができず、2回目のアタックにQ3進出の望みをかけることになった。しかし、結局2台ともにノックアウトゾーンから抜け出すことができず、無念のQ2敗退が決まった。
トロロッソ・ホンダをコンストラクターズランキング5位争いを8ポイント差でリードするルノーは2台ともQ3進出を果たし、優位を維持したままで決勝を迎えることになった。
また、現在ガスリーと同ポイントでドライバーズランキング6位を争っているカルロス・サインツ（マクラーレン）はQ3進出を果たし、こちらも有利な形で明日の決勝に臨むことになった。
Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手セルジオ・ペレス（レーシングポイント）、12番手ピエール・ガスリー（トロロッソ・ホンダ）、13番手ランス・ストロール（レーシングポイント）、14番手ダニール・クビアト（トロロッソ・ホンダ）、15番手ケビン・マグヌッセン（ハース）。
【予選Q3】レッドブル・ホンダはメルセデスに届かず
12分間で戦われたQ3では、最初のアタックでハミルトンが1:34.828の暫定ポールタイムを刻み、フェルスタッペンが2番手、3番手にボッタスが続く形となった。
フリー走行3回目ではトップタイムをマークしたフェルスタッペンだったが、トワイライトセッションで路面温度が下がったことが不利に働いたか、予選ではメルセデス勢のペースに及ばない。逆にハミルトンは2回目のアタックで自分の暫定ポールタイムをさらに縮める1:34.779をマークし、昨年に続き最終戦のポールポジションを確定させた。
フェルスタッペンは最後にボッタスにも逆転を許し、3番手で予選を終えている。だが、ボッタスのグリッド降格が決まっていることから、フェルスタッペンは明日の決勝をハミルトンと並んでフロントロウからスタートすることになる。
Q3の2回目のアタックではライバルたちより後にコースインしたフェラーリ勢だったが、ルクレールがチェッカーフラッグが振られる前にフィニッシュラインを横切ることができずにアタックチャンスを失うという作戦ミスを犯すなど、今季のフェラーリを象徴するような予選となってしまった。
■予選トップ10ドライバー
ポールポジション／ルイス・ハミルトン（メルセデス） 1:34.779
2番手／バルテリ・ボッタス（メルセデス） 1:34.973
3番手／マックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ） 1:35.139
4番手／シャルル・ルクレール（フェラーリ） 1:35.219
5番手／セバスチャン・ベッテル（フェラーリ） 1:35.339
6番手／アレクサンダー・アルボン（レッドブル・ホンダ） 1:35.682
7番手／ランド・ノリス（マクラーレン） 1:36.436
8番手／ダニエル・リカルド（ルノー） 1:36.456
9番手／カルロス・サインツ（マクラーレン） 1:36.459
10番手／ニコ・ヒュルケンベルグ（ルノー） 1:36.710
※ボッタスはグリッド降格ペナルティーにより決勝は最後尾スタートとなる。
F1アブダビGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。
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