ルイス・ハミルトン(メルセデス)にとって通算7回目のF1ドライバーズタイトル挑戦は困難なものとなるかもしれない。
そう考えているのはかつてCARTで2度チャンピオンに輝いた実績を持つ元F1ドライバーのアレッサンドロ・ザナルディだ。
23日(土)と24日(日)にスーパーGT×DTM特別交流戦が開催された富士スピードウェイを訪れていた53歳のザナルディは母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、今年のF1はハミルトンが圧倒的な差をつけて通算6回目のタイトル獲得を決めたものの「まったく退屈ではなかった」と語り、次のように続けた。
「だけど、2020年の戦いはもっと拮抗してくるだろうね」
「私はハミルトンのさらなる成功が約束されているとは見ていないよ」
だが、ザナルディは実際のところ自分がハミルトンのファンであることを認めている。
「私は彼をすごく応援しているよ。彼の素晴らしいところは、そのメンタルの強さと、自分がミスを犯したときにどう謝罪すべきなのかを知っていることだ。ブラジルでのアルボン(レッドブル・ホンダ)との一件のときのようにね」
「そういう観点からすれば、私はルクレールの方がベッテルよりも彼に似ていると思う。年齢はまだ若いけれどね」
フェラーリドライバーに言及しながらそう語ったザナルディは、2020年にはルクレールとマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の活躍にも期待していると次のように付け加えた。
「(2020年に)誰が勝つのかは分からない。だが、私はメルセデスと本当に戦えるクルマを手にしたルクレールとフェルスタッペンを見てみたいね」