トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、ヤス・マリーナ・サーキットで行われる2019年F1最終戦アブダビGP(12月1日決勝)に向けて抱負を語った。
■ピエール・ガスリー
「今シーズン最後のレースだから特別な週末になるよ。コンストラクターズ選手権でできる限り上位となることを目指しているからトロロッソの全メンバーにとってすごく重要なレースになるし、僕にもドライバーズ選手権でトップ3チーム以外のドライバーとして1番上で終えるチャンスがあるんだ。いい形でシーズンを終えたいと思っているよ。単に僕たちのプライドだけのためではなく、どの位置で選手権を終えるかということが僕たちの開発作業や来季のパフォーマンスレベルに影響してくるからね」
「僕たちの選手権争いが今週末の見所のひとつになるだろうね。“エキサイティング”という言葉はフランツ(トスト/チーム代表)がそれに向けて抱いている感覚を言い表すための適切な語ではないと想像はできるもののね。最終戦を迎えるときはいつも少し寂しい気持ちを抱えてしまうものだよ。これから3か月半の間レースができないってことだからね。日曜日の夜にはシーズンが終わったということを実感することになると思うよ」
「ヤス・マリーナではGP2で勝ったことがあるけれど、F1に来てからはあまりいい成績は残せていないんだ。それでも、僕はこのサーキットが大好きだよ。特にすごくテクニカルな最終セクターがね。あそこはいいリズムで駆け抜けることができるんだ。それに、寒いヨーロッパと比べると天候がよくて暖かいのも気に入っているよ。それにGP2のタイトルを決めたのもここだったから、そのうれしかった記憶も蘇ってくるしね」
「もちろん、レースが行われるのは夜だからコックピットの中は涼しくなるけれど、シンガポールのナイトレースほど厳しいものじゃないよ。困難なレースになる可能性もあるし、コンディションも単純なものとはならないからクルマをうまく管理していくことが必要なんだ。早くあそこに生きたくてうずうずしているし、シーズンをいい結果で終えたいと思っているよ」
「日曜日がどういう展開になろうと、僕は今シーズンには満足できると思う。特にシーズン中盤にトロロッソに戻ったことがね。そしてブラジルで2位となって初めて表彰台に上ったことは決して忘れないよ。でも、レースが終わったらいくらか休暇も楽しむつもりさ。フランスでクリスマスの時期に2週間ほど友人たちや家族と一緒に過ごす予定なんだ。今年はスケジュールがすごくきつくて彼らと過ごす時間が持てなかったからね」
「そしてその後本格的なトレーニングを始めることにしている。来季に向けて可能な限りの準備を整えるために12月末からアメリカにあるレッドブルのトレーニング施設に行く予定なんだ。冬休みを心置きなく楽しむための最高の形は、今年の最終戦をいい形で終えることだよ。そのためにもアブダビでの最終戦に本当に懸命に取り組むつもりさ」
※現在ガスリーとカルロス・サインツ(マクラーレン)の2人が95ポイントで並んでおり、それをアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が11ポイント差で追いかける形となっている。このうちの1人が最終戦で2019年のドライバーズランキング6位となることが確定する。