2019年F1第20戦ブラジルGPが15日(金)、インテルラゴス・サーキット(1周4.309km)で開幕。現地時間11時(日本時間23時)から行われたフリー走行1回目でレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがトップに立った。
●【FP1結果】2019年F1第20戦ブラジルGPフリー走行1回目、タイム差、周回数
今年のブラジルGPは雨によるウエットコンディションで幕を開けることになった。
セッション開始時には雨脚もだいぶ弱まってきてはいたものの、路面の水量は多く、ドライバーたちは深溝のウエットタイヤで走行を開始していく。
そうした中、前戦アメリカGPで今季のドライバーズタイトル獲得を決めたルイス・ハミルトン(メルセデス)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はガレージで様子を見続ける状態が続く。
セッション開始から30分に近づく頃には雨も止み、ドライバーたちが周回を重ねるごとに路面状況が改善され始めていく。
そしてセッション開始から35分が経過した頃、ハミルトンとフェルスタッペンが路面の水量が少ないとき用のレインタイヤである浅溝のインターミディエイトタイヤでインスタレーションラップを行う。
この頃からルノー勢などがインターミディエイトタイヤでの走行を本格的に開始。フェラーリ勢もインターミディエイトタイヤに履き替え、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムをマーク。チームメートのシャルル・ルクレールが2番手タイムで続いていく。
そしてセッションが残り30分となったところでメルセデスのバルテリ・ボッタスがインターミディエイトタイヤでコースインし、フェラーリ勢をしのぐトップタイムを刻む。
さらに、セッションの残り時間が20分となったところでアルボンもインターミディエイトでコースイン。このタイミングでDRSの使用が認められたこともあり、アルボンがトップタイムをマーク。アルボンは2回目のアタックラップでさらにそのタイムを縮め、結果的にこのセッションの最速タイムとなる1:16.142を刻んだ。
セッション終盤には路面状況もかなり改善され、残り時間が5分となろうとするところでまだタイムを刻んでいなかったフェルスタッペンがブラジルに持ち込まれたドライタイヤの中で一番軟らかいソフトタイヤでコースイン。そしてアルボンも同じくソフトタイヤでコースへと向かった。
メルセデスはこのタイミングで中間に位置するミディアムタイヤを装着してコースに入っていく。
ところが、まだ完全に乾ききっていない路面状態の中、フェルスタッペンがターン2へ向かうところでスピンしてコースオフしてしまう。
そしてその次の瞬間にはアルボンもコースオフし、濡れた芝生の上を為す術もなく突っ切ってコース右側のタイヤバリアに激突するという光景が展開されてしまった。アルボンにけがはなかったものの、このクラッシュでマシンは右フロントサスペンションが完全に破壊されてしまった。
ここで赤旗が振られ、そのままセッションが終了された。ホンダ勢は3台がトップ10に入ったものの、フェルスタッペンはノータイムでセッションを終えている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:16.142
2番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:16.693
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:17.041
4番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:17.285
5番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:17.786
6番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:17.899
7番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:17.985
8番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ) 1:18.100
9番手/ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ) 1:18.274
10番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:18.559
F1ブラジルGPフリー走行2回目は、この後日本時間16日(土)午前3時から始まる。
●【FP1ハイライト動画】レッドブル・ホンダがトップタイム ホンダ勢はトップ10に3台/F1ブラジルGPフリー走行1回目