フェラーリのシャルル・ルクレールが、F1ブラジルGP(17日決勝)で2020年シーズンに向けたテストエンジンを搭載するとの報道を否定した。
ルクレールはオースティンで行われた前戦アメリカGPのフリー走行3回目でエンジンにオイルリークが見つかり、以前使用していた旧バージョンのエンジンに載せ替えて予選と決勝を戦っていた。
そして、今週末にインテルラゴス・サーキットで行われるブラジルGPでは年間規定数を超える新エンジンを搭載することが明らかになっており、これによりルクレールはグリッド降格ペナルティーを受けることになる。
だが、そのエンジンに関しては、2020年に向けて開発されているいくつかのパーツが組み込まれたテストエンジンになるようだと報じられていた。
しかし、ルクレールはこの報道に関して次のように語った。
「僕が使うのはオースティンで問題が起きる前に使っていたものと同じスペックのものだよ」
「その中には何も新しいものはないんだ。でも予選とレースでは助けになるはずだよ。ペースは似たようなものだろうけれど、いくらかのアドバンテージを得られると思う」
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、ルクレールがアメリカGPでペースが上がらなかったのはすでにかなりの距離を走行した古いエンジンで戦ったためだと語っていた。
アメリカGPの前にはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がエンジンルールの解釈に関して新たな通達を出していたが、そのアメリカでフェラーリエンジンのアドバンテージが消えたことで、やはりフェラーリではエンジンルールに関して何らかの抜け穴を見つけていたのではないかとのうわさもささやかれている。
FIAはさらにブラジルGPを迎える前にエンジンルールに関する新たな通達を出したことも明らかとなっており、ブラジルでのフェラーリのペースに大きな注目が集まるのは間違いなさそうだ。