2019年F1第19戦アメリカGPが11月1日(金)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(1周5.513km)で開幕。現地時間午前11時(日本時間2日午前1時)から行われたフリー走行1回目でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップに立った。
●【FP1結果】2019年F1第19戦アメリカGPフリー走行1回目のタイム差、周回数
気温8℃、路面温度14℃というF1ではめったにない低温状態のもとでスタートした90分間のセッションだが、珍しくメルセデス勢が開始早々にコースに入り、このセッションに持ち込まれた2020年仕様となるピレリのプロトタイプタイヤのテスト走行に臨んでいく。
高低差が大きいとともに、路面のバンプ(凹凸)が多いことでも知られるテキサス州オースティンのサーキットだが、今年は例年に増してコース上でクルマが大きく跳ねるシーンが見られる。
セッション開始から13分に近づいたころ、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがミディアムタイヤでトップタイムを刻むと、その数分後には同じくミディアムタイヤを履いたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが3番手タイムを刻むなど、ホンダ勢がいい滑り出しを見せる。
テストタイヤが持ち込まれたことで、通常のセッションとは異なる走行プログラムが展開されていくが、特にメルセデスはあえてショートランを行わず、たんたんとプロトタイプタイヤの評価のための走行を続けた。
セッション開始から35分ほどが経過した時点ではフェルスタッペンがトップに立ち、2番手にフェラーリのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をはさんで3番手にアルボンが続く展開となる。
だが、セッションが折り返し点に近づいたころ、テストタイヤを履いたアルボンがトップタイムをマーク。だがその数分後に一番軟らかいソフトタイヤに交換したベッテルがトップタイムを更新。スロットル関係に不具合が発生して走行開始が遅れてしまったシャルル・ルクレール(フェラーリ)も同じくソフトタイヤでアルボンに続く3番手タイムを刻む。
その後フェラーリ以外にもソフトタイヤでのショートランプログラムを開始するドライバーが増え始め順位ボードの顔ぶれもシャッフルされていく。
だが、残り時間が25分を切ったところでフェルスタッペンが1:34.057を刻んでトップに立つと、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーも3番手タイムをマーク。そしてその3分ほど後にはアルボンがガスリーを上回って3番手に浮上するなど、ホンダ勢が好調ぶりを示し続ける。
クビアトもずっとトップ10内に位置していたものの、トップ10圏外でロングランプログラムを続けていたルイス・ハミルトン(メルセデス)がセッション終盤に8番手タイムを刻み、これによってクビアトが11番手に下がった。
結局、アメリカでの今季最初のセッションはフェルスタッペンがトップのままで終了時刻を迎え、2番手のベッテルをはさんで3番手にアルボン、4番手にガスリーが続くという結果で終わった。
通常とは異なる形の走行プログラムに徹したメルセデスは、ハミルトンが8番手、バルテリ・ボッタスは17番手でセッションを終えている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:34.057
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:34.226
3番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:34.316
4番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ) 1:35.008
5番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:35.263
6番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:35.356
7番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:35.380
8番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:35.439
9番手/ランス・ストロール(レーシングポイント・メルセデス) 1:35.586
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:35.659
F1アメリカGPフリー走行2回目は、このあと日本時間5時から始まる。
●【FP1ハイライト動画】レッドブル・ホンダがトップタイム!ホンダは1-3-4!/F1アメリカGP