マイアミでアメリカ国内では2つ目となるF1グランプリ開催を目指すF1だが、その前途はやはり多難なようだ。
F1オーナーのリバティ・メディアは、自分たちの母国であるアメリカ国内でのF1ビジネスを拡大しようと、当初マイアミの市街地でレースを開催する計画を進めていた。
だが、地元の住民団体などの反対活動によりその計画が白紙に戻されてしまったリバティ・メディアは、最近マイアミガーデンズにあるハードロック・スタジアムとF1開催に関する基本合意に至ったことを発表。計画では2021年にF1マイアミGPを開催したいとしている。
そして、23日(水)に開かれたマイアミガーデンズ市議会においてハードロック・スタジアムの委任を受けた弁護士がF1レースに関するアイデアについての説明を行ったと伝えられている。
だが、マイアミガーデンズでのF1レース開催実現も苦難の道のりとなりそうだ。
フロリダの『Bradenton Herald(ブラデントン・ヘラルド)』紙は、その議会ではF1レース開催に対する反対決議が全員一致で可決されたと報じている。主な理由は騒音問題と汚染問題だという。
郡政委員を務めるバーバラ・ジョーダンはそれを認め、次のように語っている。
「何かが正しくないと感じた場合、自分の立場を明確にすべき時が来るのです」
そして、リバティ・メディアとハードロック・スタジアムもすぐにその障害を取り除くためのアクションを開始している。
ハードロック・スタジアムの公式ウェブサイトには現在次のようなメッセージが掲載されている。
「マイアミでF1を開催できるよう私たちを助けてください」
「残念ながら、近隣のグループがマイアミGPを阻止しようとしています」
「もしあなたがハードロック・スタジアムでF1レースを見たいと思うのであれば、下のボタンをクリックすることで、マイアミ・デイド郡の郡政委員たちに自分たちにとってF1がどういう意味を持つものであるかを伝えてください」