ポーランドのテレビ局『TVP』が報じたところによれば、ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが今週ポーランドの首都ワルシャワを訪れていたようだ。
『TVP』は、シュタイナーがロバート・クビサ(ウィリアムズ)のスポンサーを務めるPKNオルレン社の代表者と会っていたとしている。
クビサはすでに今季いっぱいでウィリアムズを離脱することが明らかになっているが、これに伴ってPKNオルレンが来季はウィリアムズではなくハースのスポンサーとなる可能性があると指摘されている。
ハースも今季タイトルスポンサーに迎えていたリッチエナジーとの関係が解消されており、2020年シーズンに向けて新たなスポンサーを獲得することが急務になっている。
そして、もちろんハースとPKNオルレンの交渉の中には、クビサをテスト兼リザーブドライバーとして迎え入れることも含まれるものと考えられている。
しかし、クビサ本人はリザーブドライバーではなく、あくまでもレースに出ることが自分の目標だと主張している。
「僕が来年基本的に何をするのかということと様々な可能性に依存するところが大きいんだ」
F1日本GPが開催された先週末の鈴鹿でそう語ったクビサは次のように付け加えていた。
「僕が主に何をすることになるのか、どういうスポーツプログラムを持つことになるのかがはっきりした時点で、それが何かほかのことと結びつけられるのかどうかを見ていくことになるだろうね」
実際のところ、現実的には2020年にクビサがF1のフルタイムドライバーを継続できるチャンスはほとんどないと考えられている。今回報じられたハースもすでに来季はケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンが残留することが確定しており、考えられるのはリザーブドライバーのポジションしかないだろう。
クビサとしては、どこかのF1チームにリザーブドライバーとして籍を置き、F1以外のカテゴリーでレースに出ることを目指しているということのようだ。
PKNオルレンの広報責任者であるアダム・ブラクは次のように語り、ポーランド国内では絶大な人気を誇るクビサとともにチャンスを探っていることを認めている。
「(クビサと)会ったり、電話で話をしたりしない日は、あるいはいくつかのF1チームと連絡をとったりしない日は1日たりともないよ」