16日(水)に、パリでF1オーナーのリバティ・メディア、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1チーム首脳たちが集まって2020年のF1運営並びに2021年に導入される新レギュレーションについての話し合いが行われた。
そして、最近報道されていたいくつかの事項に関しての方向性が明らかになってきている。
まず、リバティ・メディアは2021年から現行の予選に変えてリバースグリッドによるスプリントレース方式予選を導入したいと考えているが、それに向けて2020年に3レースで実験的にスプリントレース予選を行うことを提案していた。
だが、これに関しては全F1チームの賛同が得られず、来季もこれまでの予選方式を継続することで落ち着いたようだ。
さらに、来季から年間レース数が22戦に増えることもあり、その負担を軽減するために木曜日と金曜日にはF1スケジュールを入れず、F1走向は土曜日と日曜日だけにするという提案も否決されたようだ。
これに関し、F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは次のように語っている。
「慎重な分析を行った結果、イベントは3日間のままにとどめるのが最善の解決策だという結論に達した。金曜日のフォーマットには手を入れることになるが、そのほかには手はつけない。つまり土曜日に予選を行い、日曜日に決勝を行うことは変わらない」
「チームたちの要望に応えるとともに、来年は22レースとグランプリ数がわずかに増加することに対応するため、チームとドライバーが現在よりも1日あとに到着することができるようにスケジュールを再編するよう配慮した」
これに関しては、これまで木曜日にスケジュールされていたメディア対応を金曜日の午前中にずらし、金曜フリー走向は午後に1回のみ行うという形になるものと考えられている。