セバスチャン・ベッテルは、今のフェラーリにはもはや大きな改革などは必要ないと考えている。
●【画像:決勝レース結果】2019年F1第17戦 日本GP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
今シーズン開幕前にはタイトル獲得候補ナンバー1だと目されていたフェラーリだが、実際にシーズンが幕を開けるとメルセデスに連勝を許してしまい、“危機的”な状態にあるとメディアにも報じられるような苦戦を強いられてしまった。
ところが、夏休みが明けるとフェラーリのパフォーマンスが大きく改善。第13戦ベルギーGP以降、先週末に鈴鹿で行われた第17戦日本GPまで5レース連続でポールポジションを獲得している。
だが、予選では速さを見せるものの、決勝ではメルセデスのペースについていけないことも多く、第16戦ロシアGPと日本GPではメルセデスに逆転勝利を許してしまった。
こうした中、鈴鹿でポールポジションを獲得したものの、スタートに失敗して2位でレースを終えたベッテルが、今のフェラーリにはもはや大きな改革などは必要ないと次のように語った。
「僕たちに足りないものは何もないと思っているよ。僕たちに必要なのはもっとうまく取り組むことだと思うんだ」
「メルセデスは明らかにもっとうまくやることができると示してきたし、彼らはそういう状態を維持することができている」
「もちろん、外部からは彼らが何をしているのかは分からない。だけど、彼らがコースに出れば常に非常に完璧に近い状態にあると思う」
そう語った32歳のベッテルは、フェラーリも小さな問題をひとつずつ全て解消してくことがこれからの課題だと次のように付け加えている。
「改善する必要があるのはひとつだけじゃない。多くの小さいことを全てに対応していく必要がある。それが、僕たちがステップアップするための唯一の方法なんだ」