今季限りでルノーF1チームを離脱することが明らかとなっているニコ・ヒュルケンベルグだが、このままF1キャリアを終えることになる可能性が一段と高まってきているようだ。
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一時はロマン・グロージャンの後任としてハースに移籍する可能性が高いと言われていたヒュルケンベルグだが、ハースは来季もグロージャンとケビン・マグヌッセンのラインアップを継続することを発表。
伝えられるところによれば、ヒュルケンベルグがハースへの移籍を断っていたものと考えられている。
すでにほかの有力チームのシートはほぼ固まりつつあり、ヒュルケンベルグが移籍できる可能性が残されているのはウィリアムズかアルファロメオだとされている。
しかし、ウィリアムズはロバート・クビサの後任として現在リザーブドライバーを務めているニコラス・ラティフィを昇格させる可能性が高いと見られており、残る現実的なチャンスはアントニオ・ジョビナッツィの後任としてアルファロメオに迎え入れられることだけだと言われている。
今季アルファロメオで初のF1フルシーズンを戦っているフェラーリ所属ドライバーのジョビナッツィだが、シーズン前半はなかなか調子が上がらず、ベテランチームメートのキミ・ライコネンに大きく差をつけられていた。
その頃には、場合によってはシーズン途中でのシート喪失もあり得るとうわさされていたジョビナッツィだけに、ドライバーとしての力量はヒュルケンベルグの方がはるかに上だと考えている者も少なくない。
しかし、アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールがこのほど近いうちにジョビナッツィの残留を発表することになる可能性が高いと示唆した。
「かなり近いうちに決断を下すことになるだろう。だが正直なところ、前回のレースに目を向ければ、アントニオが非常にいい仕事をしていると私は考えているよ」
「彼はここ6戦か7戦の予選で連続してキミと互角の結果を残してきている。ソチ(ロシアGP)では彼の方が上だった」
そう語ったバスールは次のように付け加えている。
「アントニオはいい仕事をしているし、彼は改善しつつある。私も彼を非常に信頼しているよ」
ともあれ、もしもアルファロメオにもドアを閉められるということになれば、今年で通算9年目のF1シーズンを迎えているヒュルケンベルグが来季はF1グリッドから姿を消すことになる可能性が非常に高くなってしまうのは間違いなさそうだ。