台風19号の接近に伴い、鈴鹿サーキットで行われるF1日本GP(13日決勝)の土曜日(12日)のセッション全てがキャンセルとなる可能性も出てきているようだ。
●【F1日本GP】鈴鹿サーキットの週間天気予報は?台風19号が週末に最接近
現在、今年最大級の勢力を持つとも言われている台風19号だが、12日(土)には鈴鹿が暴風雨圏内に入ると予想されており、当初のスケジュール通りに予選を行うことは困難な状況だと考えられている。
伝えられるところによれば、すでに日曜日(13日)の午前中に予定されていたF4レースはキャンセルされている。これはもちろん、F1の予選を日曜日の午前中にスライドさせる可能性を考慮してのことだ。
10日(木)に鈴鹿のパドックで強くささやかれているうわさによれば、鈴鹿サーキットで土曜日に予定されているF1フリー走行3回目と予選を含む全てのアクティビティがキャンセルされるだろうという。
「主催者たちは土曜日に予定しているプログラムを全てキャンセルすることになりそうだと聞いたよ」
そう語ったアルファロメオのキミ・ライコネンは次のように続けた。
「僕がF1キャリアをスタートした頃のクルマは今よりももっと雨に対応することができていたよ。だけど現在はタイヤがあまりうまく機能しないんだ」
「どうなるか、様子を見ることにしよう」
「雨になると言われながら、結局そうはならなかったことも何度かあったのを覚えている。そしてあるところでは予選が日曜日の朝に行われたことも覚えている」
そう語ったライコネンは、日曜日に予選と決勝を行うことになれば、そのスケジュールに則って準備をするだけだと次のように付け加えている。
「誰にとっても最高の状況ではないけれど、何もしないよりはましだよ。たしかに、日曜の朝はさらに慌ただしくなるだろうけど、それは誰にとっても同じだからね」
なお、F1日本GPではかつて2004年と2010年にも悪天候により土曜日の予選がキャンセルされ、日曜日午前に実施されたことがある。
また、2014年には台風接近に伴う悪天候の中で決勝が予定通り実施されたものの、ジュール・ビアンキがコースオフしてほかのマシンの撤去作業を行っていたクレーン車に激突して意識不明に陥るという事故が発生(ビアンキは意識が戻ることなく翌年に他界)している。
そういうことも踏まえ、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)や鈴鹿サーキットとしても安全最優先という観点から今年の台風状況にも目を配っていることは間違いない。
明日になれば台風の進路もより明確になるはずであり、もし予想通りの進路で台風が近づけば公共交通機関の運行にも支障が出る可能性も高く、F1としても早い段階で土曜日のスケジュールに関する発表を行うことになるだろう。