マックス・フェルスタッペンは、ホンダにとってのホームレースとなる次戦F1日本GP(10月13日決勝)でレッドブル・ホンダが必ずフェラーリやメルセデスに勝てるとは考えていないようだ。
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ホンダは先週末にソチ・オートドロームで開催されたロシアGPでレッドブルとトロロッソの4台のマシンすべてにスペック4となるICE(内燃機関)を投入。これにより4人のドライバー全員がグリッド降格ペナルティーを受けていた。
予選で4番手となり、5グリッド降格によって9番グリッドから決勝をスタートしたフェルスタッペンは4位でレースを終えた後、ロシアではそれ以上のことはできなかったと認め、母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「かなり退屈だったよ」
ホンダがロシアで新スペックICEを投入したのは、これによりホームレースとなる鈴鹿でのグリッド降格を避けるとともに、残された5レースのうち何レースかで勝利を目指すためだと考えられている。
だが、今後の勝利の見込みについて質問されたフェルスタッペンは次のように答えた。
「分からないよ。どうなるか様子を見よう」
ホンダが地元鈴鹿での勝利を目指しているのは間違いないところだが、フェルスタッペンは鈴鹿でもフェラーリやメルセデスの方が有利だろうと示唆し、次のように続けている。
「間違った期待を抱くようなことはしてはならないよ。僕は魔法のような週末になるとは思っていない。僕たちは間違いなく彼ら(フェラーリとメルセデス)の後ろだからね」
フェルスタッペンと同じくオランダ出身の元F1ドライバーであるヤン・ラマースは『NOS(オランダ放送協会)』に次のように語っている。
「シーズンを通じてレッドブルの開発が進んだのを目にしてきたし、彼らがレースで勝つようになった。だから人々はこれが続けば素晴らしいことが起きるだろうと考え始めていたんだ」
「ところが、そこでフェラーリが一気に調子を上げ、今では予選でもレースでも強さを発揮するようになった。そしてレッドブルは突然また3番目のチームになってしまったんだ」
フェルスタッペンは、オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にも次のように語っている。
「ここ数週間は僕たちにとって最も競争力を発揮できる状態にはなっていない。だけど、そういうときだってあるものさ」
「自分たち自身の力を最大限に発揮することができるだけだし、ほかのことをコントロールすることはできないからね」