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【決勝レポート】レッドブル・ホンダ2台が鈴鹿に勢いをつなげるトップ5フィニッシュ!/F1ロシアGP

2019年09月29日(日)22:41 pm

2019年F1第16戦ロシアGPが9月29日(日)、ソチ・オートドローム(1周5.848km)で3日目を迎え、現地時間14時10分(日本時間20時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季9勝目、通算82勝目。

●【決勝結果】2019年F1第16戦ロシアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

53周のレースが開始されると、3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がソフトタイヤのアドバンテージを生かしてミディアムタイヤで2番グリッドからスタートしたハミルトンをかわして2番手に浮上すると、一気にポールポジションからスタートしたチームメートのシャルル・ルクレールもとらえてトップに立つ。

しかし、ここでハースのロマン・グロージャンがクラッシュし、早々とセーフティカーが導入される。ルノーのダニエル・リカルドもタイヤをパンクさせてしまっていたが、なんとかピットまで自力走行を続けた。

この間に9番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はひとつ順位を上げて8番手に。16番グリッドスタートのピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)も13番手、19番手スタートだったダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)も14番手、ピットレーンからスタートしたアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)も17番手に順位を上げた。

4周目にレースがリスタート。フェラーリが1-2体制のまま集団をリードしていく。6周目にはアルボンが15番手にまで順位アップ。フェルスタッペンも8周目にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)をオーバーテイクして7番手に浮上する。

このときに伝えられたフェラーリの無線交信によれば、どうやら序盤はベッテルが1周目にルクレールの前に出た場合、後でまた順位をもとに戻すという取り決めがなされていたようだ。

だが、ベッテルはルクレールを前に出せというチームの指示にすぐに従おうとせず、ファステストラップタイムを刻みながら逆にルクレールとのギャップを開きにかかる。

15周目にはガスリーが12番手、クビアト13番手、アルボンが14番手に浮上し、3台が連なっての走行となった。そして19周目にアルボンがクビアトをオーバーテイクして13番手に順位を上げた。

レースが20周目を過ぎるころからピットに戻ってタイヤ交換を行うドライバーが現れ始める。そして23周目に2番手を走行していたルクレールがピットに戻り、ミディアムタイヤに交換。ルクレールはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の後ろ、フェルスタッペンの前となる4番手でコースに復帰した。

タイヤ交換を済ませたルクレールがファステストラップを刻みながら上位勢を追い上げる中、26周目に先頭を走行していたベッテルがピットイン。ベッテルもミディアムタイヤに交換し、ルクレールの背後でコース復帰する。

ところが、コースに戻ったばかりのベッテルがエンジンの不調を訴え、チームはクルマを止めるよう指示。ベッテルはコース脇にマシンを止め、ここでVSC(ヴァーチャル・セーフティカー)が導入される。

ここでメルセデス勢がピットインしソフトタイヤに交換。この時点で暫定のトップに位置していたハミルトンがそのポジションを守ったままでコース復帰を果たすことに成功。ルクレールが2番手、ボッタスが3番手というオーダーに変わった。

このVSCが解除された29周目に今度はウィリアムズのジョージ・ラッセルがクラッシュ。今度はセーフティカーが導入される事態となってしまった。

ライバル勢のピットストップによりこの時点で5番手にまで浮上していたアルボンがここでこのレース初めてのタイヤ交換のためにピットに戻る。アルボンはポイント圏内の10番手でコース復帰を果たした。

すると2番手に位置していたルクレールがここでもう一度ピットに向かい、メルセデス勢と同じソフトタイヤに交換する。ルクレールはボッタスの後方3番手でのコース復帰となった。

セーフティカーが戻り、33周目にレースがリスタートされるとメルセデス勢がトップと2番手の位置をキープ。3番手のルクレールがボッタスを追いかける展開でレースが進んでいく。

この時点で4番手に位置していたミディアムタイヤのフェルスタッペンはソフトタイヤを履いたメルセデス、フェラーリについていくことができず、徐々にギャップが開き始める。トロロッソ・ホンダ勢もタイヤ交換のタイミングなどで順位を下げ、クビアトが12番手、ガスリーが14番手とポイント圏外での走行となってしまう。

しかし、アルボンは徐々に順位を上げ、レース終盤の43周目にはケビン・マグヌッセン(ハース)をオーバーテイクして6番手に浮上、48周目にはカルロス・サインツ(マクラーレン)をもとらえてついにフェルスタッペンに次ぐ5番手にまで浮上した。

レースは結局、ハミルトンが先頭でチェッカーを受け、第12戦ハンガリーGP以来4レースぶりの優勝を遂げた。

4戦連続のポールポジションを獲得したルクレールだったが、メルセデス勢をとらえるには至らず、このレースを3位で終えている。

レッドブル・ホンダ勢はグリッド降格のハンデを背負いながらも、フェルスタッペンが4位、アルボンが5位と2台そろってトップ5フィニッシュを達成。しかしトロロッソ・ホンダ勢はポイントには手が届かず、クビアトが12位、ガスリーは14位でこのレースを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3位/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
4位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
5位/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
6位/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)
7位/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス)
8位/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー)
9位/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ)
10位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

いよいよ次戦はホンダの地元鈴鹿での戦いとなる。ホンダは鈴鹿でのグリッド降格を避けるためにここロシアで4台すべてにスペック4エンジンを投入しており、万全の体制で日本GPに臨むことになる。

その2019年F1第17戦日本GPは10月11日(金)の10時に鈴鹿サーキットで開幕。決勝は10月13日(日)の14時10分にスタートする。

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