NEXT...F1開催スケジュール

【予選レポート】ホンダ勢は苦戦 5グリッド降格のフェルスタッペンは4番手/F1ロシアGP

2019年09月28日(土)23:17 pm

2019年F1第16戦ロシアGPが9月28日(土)、ソチ・オートドローム(1周5.848km)で2日目を迎え、現地時間15時(日本時間21時)から行われた予選でフェラーリのシャルル・ルクレールが4戦連続となるポールポジション獲得を達成した。ルクレールのポール獲得は今季・通算ともに6回目。

●【予選結果】2019年F1第16戦ロシアGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】アルボン無念のクラッシュでQ2進出ならず

18分間で行われたQ1では、ほとんどのドライバーが定石通り一番軟らかいソフトタイヤでコースインするものの、フェラーリ勢はミディアムタイヤで走行を開始する。

ところが、ルクレールはまずまずのタイムを刻むものの、セバスチャン・ベッテルは最終セクターでミスがあり、満足なタイムを刻むことができない。

Q1開始から7分ほどが経過したところでウィリアムズのロバート・クビサが最終セクターでスピンしてしまい、この区間で黄旗が振られる。

2回目のアタックに臨んでいたと思われるベッテルとレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンはその影響を受けてしまったか、タイムを縮めることができず、この時点でアルボンは18番手、ベッテルは19番手とノックアウトゾーンに位置してしまった。

その後アタックをやり直したアルボンだが、ターン13でリアのグリップを失い、そのままウォールにクラッシュしてしまう。ここで赤旗が振られ、セッションは6分半ほどを残したところで中断となってしまった。

エンジン交換による5グリッド降格が確定していたアルボンだが、ここでQ1敗退が確定し、決勝をグリッド後方からスタートすることになった。

セッションが再開されるとベッテルもソフトタイヤに履き替えてコースイン。Q2進出には問題のないタイムを刻む。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは最初のアタックで2番手タイムを刻んでおり、2回目の走行は行わなかった。

最初のアタックを15番手で終えていたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはここで11番手タイムを刻むが、その後ほかのドライバーたちがタイムを改善し、順位が少しずつ下がっていく。

そんな中、ノックアウトゾーンにまで順位が下がっていたキミ・ライコネン(アルファロメオ)がタイムを改善しながら最後のアタックを行っていたが、最終ターンでミスを犯してしまい16番手にとどまり、ここでQ1敗退が確定してしまった。

ガスリーはなんとか14番手でQ2進出を決定。フリー走行3回目にエンジントラブルが発生したダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は、ホームレースでの予選を出走することなく終えている。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、17番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、18番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)、19番手アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは予選不出走だった。

【予選Q2】トロロッソ・ホンダはQ3に届かず

15分間で争われたQ2では、メルセデス勢がミディアムタイヤでコースイン。まずルイス・ハミルトンがトップタイムを刻み、それにバルテリ・ボッタスが続く。そしてフェルスタッペンがハミルトンのタイムを更新してトップに立つも、その後フェラーリ勢がそのタイムを上回っていく。

最初のアタックを終えた時点ではガスリーがトップ3チーム勢に次ぐ6番手に位置した。

2回目のアタックが開始されるとハースのロマン・グロージャンやマクラーレン勢、ルノー勢がタイムを短縮。ガスリーはコースオフするミスを犯し、タイムを短縮することができない。

結局ガスリーは11番手に順位を下げてしまい、Q2敗退となった。だが、5グリッド降格となるガスリーはQ3に進出してユーズドソフトタイヤで中団以下から決勝をスタートするより、自由にスタートタイヤを選択できるメリットを生かすほうがいいという考え方もあり、そういう意味では11番手で予選を終えたのはそれほど悪くはなかったのかもしれない。

Q2ではトップ3チームドライバーが順当に上位を占める中、グロージャンが6番手、マクラーレンのランド・ノリスとカルロス・サインツが7番手8番手、ルノーのダニエル・リカルドが9番手10番手で続き、Q3進出を決めた。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、12番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、13番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、14番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、15番手ランス・ストロール(レーシングポイント)。

【予選Q3】ルクレールが4戦連続で通算6回目のPP

12分間で戦われたQ3では、まず中団グループチーム勢がコースイン。そしてトップ3チーム勢はメルセデスが最初にコースに向かい、それにフェラーリ勢、フェルスタッペンが続いていく。

最初のアタックでも好調ルクレールがいいペースで走行し、ベッテルとメルセデス勢を抑えて1:31.801の暫定ポールタイムを刻む。フェルスタッペンは5番手タイムにとどまった。

Q3の残り時間が4分を切ったところからドライバーたちが最後のアタックのためにコースへと向かう。トップ3チームではここでもフェラーリが先に動き、ベッテル、ルクレールの順でコースイン。そしてその後ろにフェルスタッペン、ボッタスが続き、ハミルトンが最後にコースへと入った。

最後のアタック合戦が開始されるが、ベッテルのセクター1タイムは自己ベストにも届かない。一方でルクレールはここでまたセクター1全体ベストを刻んでいく。ルクレールは続くセクター2も全体ベストでつなぎ、自分の暫定ポールタイムを更新する1:31.628でフィニッシュする。

その後ろから走行していたフェルスタッペンとボッタスはベッテルのタイムも更新することができない。そして一番後ろからアタックしていたハミルトンが最後に2番手に浮上するもルクレールのタイムには0.402秒届かず、この瞬間にルクレールの4戦連続ポールポジション獲得が確定した。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:31.628
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:32.030
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:32.053
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:32.310
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:32.632
6番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:33.222
7番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:33.289
8番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:33.301
9番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:33.517
10番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:33.661

今日の予選を4番手で終えたフェルスタッペン、11番手で終えたガスリーは決勝で5グリッド降格ペナルティーを受けることになっており、ほかのドライバーにグリッド降格がなければ、フェルスタッペンは9番グリッド、ガスリーは16番グリッドから決勝をスタートすることになる。

また、同じく5グリッド降格となるアルボンは予選を19番手で終えてしまい、同じくエンジンペナルティーを受けることが決まっているウィリアムズのクビサらとともにグリッド後方からのスタートとなる。

予選に出走しなかったクビアトはフリー走行での実績から決勝の出走は認められると考えられるものの、最後尾グリッドからのスタートとなる見込みだ。

F1ロシアGP決勝は、明日の日本時間20時10分にスタートする。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック