2014年に初開催され、今年で6回目の開催を今週末に控えたF1ロシアGP(29日決勝)だが、これまでに何度かナイトレース化が検討されてきている。
だが、舞台となるソチ・オートドロームではここまでのところナイトレース化を進めるつもりはないとしている。
ロシアGPの主催会社ロズゴンキの代表であるアレクシ・ティトフはロシアの『Tass(タス通信)』に次のように語った。
「照明の下で行われるレースはかなり面白く見える。だが、ロシアGPは日光の下でも見栄えがするよ」
「もちろん、我々もその選択肢(ナイトレース化)は検討したよ。だが、ここまでのところ、我々は人工的な照明の下でグランプリを開催する計画はしていない」
ソチ・オートドロームがナイトレース化に消極的な理由はいくつか考えられる。例えば、照明設備の設置工事にはかなりの投資が必要となるだろう。
だが、最大の理由はソチが2021年以降もF1開催を継続できるかどうかが不透明な状況にあるためかもしれない。
現在結ばれているソチ・オートドロームでのF1開催契約は2020年で満期を迎えることになる。
だが、イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』が報じたところによれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2021年以降ロシアGPの開催地をレニングラード州の州都であるサンクトペテルブルクに替える方向で検討しているようだ。